ウチの店の軒下に、仔犬が捨てられていられた。チクショウいつの間に! 自称転生者というやり直しの犬なんて、面倒くさい。
前作『自慢の姉でしたが』と同じ世界です。単独でも読めるとは思いますが、前作と合わせると、より分かりやすいと思います。
最終更新:2023-06-18 12:00:00
4470文字
会話率:47%
普通の人生(?)をこのままおくりたいだけだった。でもそれは俺が望んでいるだけで、神さまは求めていない。だからだ、後藤悠谷はジェリー・ミサと出会った。
ジェリー・ミサの穴という穴から『シャボン玉』が出ていた。後藤悠谷は自分の目で見た。ジェリー
・ミサの出した『シャボン玉』を、確りと見たんだ。だから生きることができた、死なずに済んだ。だけど、その『見た』が、後藤悠谷の末期を示していた。
ジェリー・ミサの『シャボン玉』のことを、『レガリア』と呼ぶらしい。スウェル・フーゴンが言っていた。そのスウェル・フーゴンだって『レガリア』を持っている。スウェル・フーゴンの友人だって持っている。
ジェリー・ミサは自分の『レガリア』のことを『紅(ルージュ)』と呼んだ。それが、『世界の始まり』。
後藤悠谷、ジェリー・ミサ、スウェル・フーゴン、キュヴァン・シー・トルク一同の目的は、スウェル・フーゴンの提案により、ジェリー・ミサの弟の企みを止めることになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-01 15:29:49
93332文字
会話率:52%