のどかな地方都市カナンの母たちはこう言って子供たちを叱る。「お片付けしないと、魔女の左手が首根っこを掴むわよ!!」こう言えば効果覿面。どんないたづらっ子も言うことを聞く。
そんな魔法のフレーズには、こんな言い伝えがあった―――――。
血に濡れた女王~悪魔のフォークロア~の後日談、というかサリエの言い訳になります。本編と違って軽い内容になっていますので、お時間のある方、ピンッときたら目を通してみてください。
【注1】本編をお読みにならないとけして分からない内容になっていますので、血に濡れた女王~悪魔のフォークロア~をお読みでない方にはお勧めできかねます。
【注2】一部ボーイズラブを思わせるセリフがありますが、話の流れ、というか冗談みたいなものなのですが、苦手な方は無理しないでください。
【注3】本編の主人公は最後まで不在のまま話が終わります。終始作者とサリエの言い訳でしかありませんので、ほんとに無理しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-11 06:00:00
20748文字
会話率:20%
長閑な地方都市カナン。
そこで語られるありふれたフォークロア――遺跡ゼル離宮に現れる血に濡れた女王の幽霊の話。彼女は夜な夜な血を求めて、離宮内を徘徊するという。何故彼女は未だに離宮を離れないのか?そこには、誰も知らない真実があった。
これは一人の乙女が、信念の名の下に命を賭して荊の道を突き進んだ、けして後の世で語られることのない物語―――千年の時を超えて、今、彼女の真実が語られる。
ちょっと暗めなお話ですが、主人公はどんな逆境にも負けない、ポジティブな子です。ピンッときたら、目を通してみて下さい。
【注1】本作はキリスト教の世界観や中世ヨーロッパ調の世界を参考に書いておりますがまったくの別物であり、また批判するものではありません。寧ろその奥深い世界感に魅了されたが故の作品と思っていただければと思います。
【注2】本作はR15のタグがついています。ピンクな方ではなく、グロイ方についていますので、苦手な方は無理しないでください。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-04 21:00:00
565913文字
会話率:14%