――彼が闇落ちする未来、私が頑張ったら防げますか?
ミネテ王国に住まう侯爵夫人ヴィヴェカ・ヘルベルガーは、階段から転落し、頭を強く打ったことにより前世の記憶を思い出す。
その後、自らの夫を見たとき――ヴィヴェカは気が付く。
――ここは、前
世で愛読していた女性向けライトノベルの世界だと。
ヴィヴェカの役割は、ラスボスが心を病むきっかけとなった女性、いわばモブである。
そして、そのラスボスこそ――ヴィヴェカの夫であるリステアードだ。
彼は生まれたときから孤独であり、結婚してからも孤独だった。その所為で、闇落ちしてしまう。
だからこそ、ヴィヴェカは決めたのだ。
――彼を孤独にせずに、構いまくろう、と。
これは、妻が好きすぎる闇落ち予定のラスボス(30)×夫の闇落ちを防ぎたい転生妻(23)の、追いかけっこラブコメ。
「もう、俺から絶対に離れてくれるなよ」
「もちろんです!」
転生妻は、夫の重すぎる愛に気が付いていません……!
◇掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 18:10:22
38980文字
会話率:28%