これは、私がまだ見習いだった頃の話。
四神聖獣がまだこの世に居た時代。
この世界が【天之四霊】と呼ばれていた時代のお話である──。
朱雀国の最強忍者と謳われる『忍者姫』こと──十四歳の少女『朱夏』。
普段は山奥のこじんまりとした神社で
巫女をしているが、本職は忍者である。
ある日いつものように、夜中に領主様に呼ばれた朱夏だったが……!
奪われた領主様の大切な宝玉。
奪ったのはなんと、あの隣国『白虎国』最強の上忍少年──『白取半蔵』だった!
奪われた宝玉を取り戻すべく、(しかも領主様には内緒で)朱夏は親友の少年とともに領主様の命令そっちのけで奮闘する。
飛び交う忍術、交錯する戦略。朱夏のプリンを食べたのは誰なのか!?
裏で蠢く白虎領主の悪事を暴くべく朱雀国を賭けた朱夏の戦いが今、始まる!
──真実の答えが明かされた時、私は私で存在(い)られるかな?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-09 11:05:43
7799文字
会話率:26%