「俺が……死んでる……?」
俺の名はイオン。貴族なのに『天与』――才能がないせいで虐げられてきた。ある日魔族に襲われた幼馴染のリズを助けようとしたんだけど、返り討ちにされたっぽい。目の前には俺の死体。
いや、え? もしかして俺、幽霊にな
ってる!? なんで!?
『だからね、イオンの“天与”は“幽霊化”だった、っていうことなんだよ』
と知った口を利くのは俺の愛剣ファム・ファタール。いや死んでからじゃもう遅いってお前今喋った!? いや、もう訳分かんねぇよ……。
時を同じくして動き出す魔王軍。それに対抗するかの如く、五人の少年少女が魔王を倒す『天命の戦士』として神に選ばれる。その中には――なんとリズの姿が。
いや、待てよ。俺は幽霊。誰にも見えない。そんでファムを使って物を斬ることができる。これ、魔王倒せるじゃん! よし魔王、覚悟――あれ? 斬れない?
「どういうことだよ! もっと気合い入れろよファム! 固くなれ! 限界を超えろ!」
『人のせいにしないの! イオンがへっぽこだからでしょー!? そっちこそもっと腰入れてよ!』
魔王、強すぎて斬れませんでした。マジふざけんな。
でも、決めた。リズを守るため、『天命の戦士』御一行を陰で支えてやるよ!
俺は幽霊だけど、大切な人を守る騎士になる。
そう――『幽霊騎士』なんて、カッコよくね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 00:01:09
554256文字
会話率:35%
アメリアは悲観的で優柔不断で陰鬱な少女だ。おまけに悪魔憑きとなった彼女は少年の姿をしたやさしい幽霊騎士との交歓を繰り返し、狂気の淵に吞まれていく。美しき魔女の指し示すままに、惨劇は成る。色鮮やかでロマンチックなホラーとグロテスクで薄暗いロマ
ンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-18 08:33:29
84535文字
会話率:36%
人と会話する事が苦手な高校生、月島夢奏は年中降水確率50%という水が豊か過ぎる町に住み、雲で覆われ太陽すら殆ど見えない町で父親の夢である『星を見つけること』を目標とし日々を過ごす。
とある大雨の日、バイトの帰り道で事故死してしまった夢奏は、
あの世でも現世でもない《幽霊騎士》と呼ばれる者達の世界に迷い込む。
そしてルカという偉そうな口調の少女と出会い、太陽エネルギーから生まれた怪物、《炎神》達と騎士として戦うことになった。
死んだとしてもたった一人の友人や、両親など世話になった人物達を守る為、夢奏は幽霊騎士となる。
変な世界観ですが、よろしくお願い致します(^ ^)
2020/10/30──完結致しました。ありがとうございました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 19:34:32
282272文字
会話率:43%
『物語のはじまり』
どこまでも続く闇の中を一つの人魂がふよふよと浮いている。
その人魂は青い火の尾を引いてどこかへと誘われるかのように一直線にどこかへと向かっている。
そして、赤い光が一瞬光った後に跡形もなく消えた。
「ここは、、、、、
俺は、、、、、、死んだはずだ」
そう言い放った本人、いや人魂は青白い火の玉から向こう側が透けて見える青白い人型へと変わるとそう口を開いた。
「話せる、、、なぜか、感覚はある、、、、、」
青白い人型は自分がなぜこの場にいるのか理解が出来ていなかったが、目の前の少女気が付くとなぜか目を離すことが出来なくなった。
少女はこちらへと恐れることなく近付くと、何かを口ずさみ、その手を人型の中へと突き入れた。
「君は、、、何を、、、、、」
【主人公は突如として目の前に現れた少女により魂の存在から少女によって鎧へと定着させられ騎士として任命されてしまいます。 魂を定着させられたことによるものか前世の記憶が思い出せなくなってしまう主人公。 今後主人公はどのように少女に仕えていくのか。 今後のお話で書いていきたいと思います】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 22:00:00
3606文字
会話率:11%