腕を吹っ飛ばされても、足が千切れても、頭さえ無事なら体が再生する『不死兵』。化け物とも呼ばれ、人ではなく消耗品扱い。ルネ・アインスはそんな不死兵の一人だった。
長く続く戦争の中、進軍中であったルネが所属する隊は、とある谷に差し掛かった時
に敵の軍から奇襲を受ける。
上官から「囮になれ」と命じられたルネ。その役割を全うしようとしていた時、倒れた年若い敵兵の少女を発見する。
見捨てれば問題ないものだった。しかし――――。
「――――ああ、でも、うちの妹達と同じくらいの子だなぁ」
反射的にルネは彼女に飛びついて、落下してくる岩から庇っていた。
そして次に目が覚めた時には敵軍の野営地。しかも手当てまでされている。困惑するルネの前に、助けた少女と敵軍の中尉がやって来る。
これは捕虜となった一人の不死兵が、人間に戻るまでの物語。
※物語の関係上、あらすじの通り、痛い描写が良く出てきます。スプラッタとまではいきませんが、吹っ飛んだりはしますので、お読み頂く際にはご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-10 19:00:00
48603文字
会話率:41%
神出鬼没の殺人軍団・不死兵の襲撃に対抗するべく組織された武装民兵・ANTAM。
不死兵出現時に現場に急行し、不死兵と交戦する民間即応部隊・ACR部隊の中に、高校生の部隊・プラムLチームがあった。
彼らの戦いの合間の、一時の日常に寄り添うもの
は。
拙作「放課後の三十分戦争」の、番外編的後日譚。
Twitterj上で連載しているものを、まとめました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-16 23:19:04
36896文字
会話率:26%
神出鬼没の殺人軍団・不死兵が現れて30年。民間人の武装から発展した武装民兵たちが、正規軍の到着までの30分、不死兵を食い止める民間即応部隊の役割を果たし、その中には、武装した高校生もいた。
地方の高校で武装民兵をしていた少女・六郷ミユは、
東京の高校に転校することになった。新しい仲間、過去の戦い、不死兵と戦う装備。そして待ち受ける、さらなる過酷な戦いとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-04 17:17:36
128047文字
会話率:24%