これは、ただこの世界に生きる人々の物語。
故郷から飛び出してきた少年少女。彼らは冒険者として出会いと別れを繰り返しながら、少しずつチームとして成長していく。
当作はカクヨムさんでも掲載しております。
現在、毎日7時と19時に更新をしており
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-15 07:00:00
56564文字
会話率:43%
魔法の素養はゼロ。だが、魔素の光だけは見える——。
蒼い樹海の辺境で暮らすユーリは、空気に漂う魔素の粒を視る不思議な目を持っていた。魔法は使えず、冒険者になる夢もない。蒼苔を採り、装甲猪の肉を焼き、ばあちゃんと静かに暮らす。それだけの日
々。
ある日、遺跡探索を生業とする冒険者カイがやってくる。ユーリの目に興味を持ったカイは、樹海の案内を依頼する。蒼牙狼の群れ、古代の遺跡、見たことのない回路の光——樹海の奥には、知らなかった世界が広がっていた。
だが、遺跡に触れたその日から、世界の様子がおかしくなる。神罰と呼ばれる光の柱。聖騎士の追跡。「禁忌」という言葉。
ユーリの目に映る光は、誰かが隠したがっている真実に繋がっていた。
魔獣素材の経済、冒険者ギルドの依頼、樹海の食文化——地に足のついた冒険と、世界の根幹を揺るがす謎が交差する、異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-14 19:40:00
319171文字
会話率:44%
ダンジョンと配信が当たり前に共存する世界。
冒険者ランクD級、登録者数ゼロ、配信歴なし。
ロックの唯一の楽しみは、9層の安全地帯でカップ麺をすすりながら、人気配信者たちの動画を見ることだった。
味噌が溶ける瞬間を撮り続けるA級タンク。
89万人が息を呑む剣筋を、顔も見せずに振るうS級剣士。
67回失敗してもネタコンボを回す会社員魔法使い。
絶叫しながらダンジョンを駆け抜けるパルクールシーフ。
深夜の旧魔王城でゴーストを浄霊し続けるシスター。
ロックは彼らの配信に映らないものばかりを見ていた。
出汁を入れるタイミング、最大コンボを捨てた判断、50体浄霊した後の一瞬の笑顔——。
でも、自分には見せるものなんてない。
D級の冒険なんて、誰が見るんだよ。
ある日、14層の先——人類未踏の深層に仲間が取り残されたという急報が入る。
6人の配信者が集結し、ロックは帰るタイミングを失ったまま、D級で深層に足を踏み入れた。
最深部で待つのは、アカウントを消された者たちの怨念が凝った邪神。
配信が途絶え、妖精が狂い、世界から音が消えたとき、6人はスマホをロックに預けた。
そのとき初めて、ロックは気づく。
——見せるものがなくても、撮りたいものがある。
3年間眠り続けた妖精が、目を覚ます。
登録者数1。同接1人。
それが「配信者を撮る配信者」の、最初の配信だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-23 22:00:00
74342文字
会話率:25%