侯爵令嬢ミスティカは、今まさに王太子殿下に自ら婚約破棄を突きつけていた。
「だって貴方、退屈なんですもの」
ミスティカが殿下を庇い体に怪我を負った過去の事件から、どれだけ悪様に言われても、自分との婚約を解消しない誠実なカーシィ王太
子殿下。
王太子殿下と両片想いだった心優しい親友、スウィとの間に割り込んでしまった自分に、ミスティカは耐えられなかった。
どうしようもない状況に業を煮やした末の、捨て身の作戦。
皆の前で王太子殿下に対して最悪の不敬を働き、婚約を破棄させようとした……正にその瞬間。
「ニンニン。どうも、ミスチカ・サン」
「……どうも」
珍妙な言葉と共に現れたのは、東方の伝説に登場するニンジャ!?
「それがし、そなたの悪辣さ、堂々とした立ち振る舞いに心を奪われたでござる! そのお命、是非お預かりしたく!」
「は?」
そうしてミスティカは、ニンジャに誘拐された。
夜会の場は騒然とし、その後王太子殿下主導の下、必死の捜索が開始される。
逆に誘拐されたミスティカは乱暴を働かれるでもなく、ニンジャと並んで縁側で緑茶を飲むことに。
自ら破滅し婚約破棄する筈だったのに、何故こんなことになっているのだろう。
たった一人のニンジャが、悲劇の悪役令嬢を最悪の結末から救い出す異世界恋愛譚、開幕。
ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 12:42:22
56000文字
会話率:40%
令和の時代となっても、三重の伊賀忍者と滋賀の甲賀忍者はそれぞれの誇りと信念をかけて、人知れず争い合っていた。
だが彼らの長きにわたる戦いの歴史の中には、誰も知らぬ『滋賀忍者』が存在し、双方のタカ派を止めるべく2大流派のハト派と『三賀同盟
』を組んで奔走していたのだ。
慰安旅行のため滋賀を訪れていたアデリーンたちの前に、その三賀同盟に属する滋賀忍者のくノ一・桜庭結衣菜率いる使者が助けを求めに現れて――。
っていうか、ナンデ忍者!?
アイエエエエエエエエエエエ~~~~~ニンジャナンデ!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-23 22:11:24
2483文字
会話率:60%
君こと深沼くんは、クラスメイトのレイプ目くーちゃん他数名とダラダラとしてボケツッコミが乱舞する日常を送るのだった。それ以上でも以下でもないが本人たちにとってはわりと真剣な、そんな日常。
最終更新:2012-10-01 15:00:00
73675文字
会話率:46%