※作者よりお願い
本作は、[カクヨム]様にて、コンテストに参加させていただいております。
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:以下、あらすじ
勇者・エリックは、誰もが思い描く理想の勇者だった。
高貴な生まれに整った容姿、高潔で正義感が強く、どんな者の言葉にも耳を傾ける、謙虚で公正な性格の持ち主だった。
地上の世界の統治を神から任されたとされる不老不死の存在、[聖母]に選ばれた勇者・エリックは、魔物たちの脅威にさらされる人々を救うために立ち上がり、頼れる5人の仲間と共に、世界を救う旅に出た。
勇者と同じく、聖母に選ばれし聖女・リディア。
勇敢な戦士であり、剣であり盾である騎士・バーナード。
若き大魔法使いである、魔女・クラリッサ。
聖母の使いとして勇者を支える神父・ヘルマン。
勇者に救われ、改心するために力を尽くす元盗賊・リーチ。
魔王・サウラの下、一時は世界の大半を制圧するまでに至った魔王軍と、勇者・エリックとその仲間たちに率いられた人類軍とは、1年にも及ぶ激闘を戦い、そして、人類軍が勝利を治めようとしていた。
人類軍は魔王軍を退け、失地を回復し、そして、魔王との決着をつけるべく、その本拠地である[魔大陸]へと逆侵攻を行ったのだ。
勇者の力を得て優位に立つ人類軍は魔王軍をその最終拠点である魔王城へと追い詰め、包囲し、最後の総攻撃を開始する。
多くの犠牲が生まれた、凄惨な殲滅戦の後、勇者・エリックは魔王を倒し、世界を救うという使命を見事に果たした。
しかし、勝利の余韻に浸る暇もなく、エリックの身体を、背後からの刃が貫く。
勇者は、なぜ、役目を終えるのと共に、用済みとばかりに始末されなければならなかったのか。
勇者を裏切ったのは、いったい、誰なのか。
黒魔術により復活し、しかし、不完全な魔術により、魔王の魂と共に蘇った勇者は、生き延び、真実を知り、復讐を遂げるために、地獄の底から這いあがる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-05 07:00:00
804916文字
会話率:12%