悪名高き海賊、大鷲のエルドレッド。その男にはある秘密――【中身】はトラックに轢かれて転生した日本人の高校生だという秘密があった。若いころに『黄金銃のキャプテン・ジョシュア』の船に乗船していたエルドレッド。そこであるとき船で反乱がおこる。ジョ
シュアは命がけで息子同然のエルドレッドを船から逃がした。その際にエルドレッドはジョシュアの魔法の銃、『黄金の銃』を手渡され、キャプテンと名乗ることを許されたのだ。間もなくジョシュアは絶命。エルドレッドは裏切り者、『テイラー・ローランド』に復讐することだけを胸に秘めて旅を始めた。
それから一年後、エルドレッドが流れ着いたのはカリブ海のような蒼い海の只中にある島――ネルル島にたどり着く。裏切りがあってから一年間の付き合いがあった船と、その仲間たちを大嵐で失くしていたエルドレッドは、ネルル島で新たな船を頂戴する計画を立てる。酒場で仲間を集めていると、セントラル帝国の騎士団、紅血騎士団がエルドレッドの名を聞きつけ襲撃してきた。そこで、エルドレッドは自らの眼を疑った。それもそのはず。なんとそこに居たのは――地球に居た頃の幼馴染『天月夕華』の姿があったのだから。
――――俺の航路を阻む者は、全て蹴散らし、その全てを奪い去ってやる。なに? 悪辣? 非道? 結構じゃないか。真の海賊は俺、『大鷲のエルドレッド』なんだ。海賊として生き、海賊として死ぬ。そう決めてんだ。お前らみたいな甘い奴らに俺は殺せない。むしろ俺がお前らを、殺してやる――――
伝説の男にして無双の海賊、【大鷲のエルドレッド】の復讐のための闘争と、生き残る為の航海が、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-14 23:23:05
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