世界の趨勢を決める戦争があった。
正義を騙る強国は、ひたすらに敵を追い立てる。
継続して、徹底的に、容赦なく攻め抜いた。
やがて、戦争も終結に向かうかと思われた頃のことである。
劣勢の立場に置かれた国は、形勢の逆転を狙い、ある計画に着手した
。
それはPSI能力の人為的な開発、組織化を目指して極秘裏に進められた。
近代兵器に頼らぬ戦術様式の確立、戦闘状況における最前線への投入を画策した矢継ぎ早の立案であった。
余りにも荒唐無稽なその計画は、だがしかし、窮状の度合いに呼応して説得力を増していった。
『能力者』による戦争の継続と、その先にある勝利という名の代価を求めて。
しかしその願望が満たされることはなく、戦争は静かに終わりを告げる。
ついぞ『能力者』の実戦投入が行われることはなく、進捗も不明のまま、計画は密かに闇へと葬られた。
歴史の表舞台に顕れぬその計画は、砂漠に霞む蜃気楼の如く、その形を失う――
はずだった。
時が経ち、日常は、穏やかに進む。
消えたはずの、過去の幻が再び影を落とすまでは……。
敗戦の色濃い最中、能力者の研究、養成を行う『学園』から抜け出して
自由な生活を取り戻した少年少女。
しかし、その前に学園からの使者が現れる。
「学園へ戻れ。要求を拒否するなら――」
学園側は、学園の在籍者に対し『卒業』出来ることを条件に挙げて
使者として送り込むことで、かつて脱走した能力者の回収を目指した。
そうして、『卒業試験』と称される奪還作戦が開始される。
それぞれの胸に、それぞれの欲望を秘めて
少年少女は激突する――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-29 18:00:00
111964文字
会話率:30%
ビクトリア様式の煉瓦の建物。
そこは『カフェ・ギムナジウム』。
寄宿学校の談話室をモチーフにしたそのカフェは、極上の紅茶と甘い焼き菓子と、「生徒」たちの美しく危険な囁きが…
というのを妄想する所です。
※この作品は「錬金堂」「フォレスト
錬金堂 書斎」「BLobby」でも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-13 00:00:00
18637文字
会話率:30%
このファイルは、我々の所属する文部科学省文化部文芸振興対策室における極秘中の極秘文書だ。
さて、ここ数年のインターネットの普及により、創作活動へのハードルは著しく低くなった。
作品を広く世に送り出すために、狭い狭い門をくぐりぬけなきゃいけな
かったのは、昔の話。
不特定多数の目に触れることを作品の定義の一つとするなら、そのための壁はなくなったに等しいといえるだろう。
一方で、中断されたり満足な終わり方を迎えない『物語』がどんどん増えているのも事実だ。
諸君らには日々、未練をもって現代社会に『登場』してくる『作中人物』たちに対応してもらっているが、全くご苦労なことであって、いやもう本当にご苦労様としかいいようがない。
特に最近増えているのが異能力を持った『作中人物』たちだが、00年代後半からやたらと増えた『作中人物』のカテゴリがあった。
そう、『魔王』だ。
我々はその頃、外部協力員として『魔王』対策のエキスパートを雇っていた。彼女は今の諸君らよりずっと忙しかったが、ずっとスマートに仕事をこなしていたぞ。
いや、今の君たちの働きに不満を述べているわけじゃないんだ。すまない。
まあ、そんな彼女が特に苦労したのが、そのファイルの『物語』なんだ。
いくつか特殊な要因が有って、その『魔王』には随分苦労させられたものさ。
実のところ、その『物語』は文章の様式を取っていない。
これは過去を見ながら、作者と、その聞き手との間の会話文を筆記したものだ。
読んでも面白くないかもしれないが、読んでおいて損はないだろう。
こういう事例があった、ということを後で説明するためにも、まずはざっと目を通しておいてもらいたいんだ。
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ぶっちゃけると、別の作品の作中作品の流れをまとめるために、こうしてこのサイトに書いていってみようかな、と思ったわけなんです。
おいおいその別の作品も書くかもしれない。ここには書かずにどっかに送って……落選したら、まあここにも載せるかもしれません。
要するに、あらすじとしてはその程度のものです。
何分空き時間に書きながら投稿しているので、遡った書き直しなどもちょこちょこすると思います。
作品としてどうかと思いますが、広い心でお付き合いくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-06 15:15:46
9978文字
会話率:5%
時は西暦2022年。
別名、召喚士達の国と呼ばれている――レーヴァサーティンは召喚術の発展によって栄えている国であった。
召喚士達は時代と共にこの形態を変え、現代に様式を変えた悪魔を用いない白魔術召喚は現代式白の詠召喚術へと名を変えた
。
そして召喚士達には召喚事故を防ぐ為にリミッター機能が装備された『サモナーデバイス』を用いて召喚術を行使する事を法律で定められた近年。
この国の法律で、16才になった者は精神の安定を認められ、召喚士となる為に、召喚士教育養成機関ファルシオンへの入学を許される。
貴重な召喚士は国の財産としてそれ相応の待遇を受ける事ができる為、才能のある者達は皆、富と名誉を得る為、競ってこの門を潜るのだ。
しかし紫藤は違った。自分の犯した罪を償ぐ力を手に入れる為に召喚士を目指してファルシオンへと入学したのだ。
だが、最初の実力テストの結果はF判定(才能なしの落ちこぼれ)であった。
しかもパートナーとなる呼び出した召喚獣は野良猫よりも弱いただの猫……。
才能の無さに絶望を抱き、周りからも落ちこぼれの冷たい目でみられてしまう。
そんな時、このまま1学期のランクアップ試験で良い点数が取れなければ退学になってしまうと宣告される!?
紫藤は、追い込まれながらもランクアップ試験に向けて、特訓を開始する!
そしてランクアップ試験当日。
未だ、召喚獣にその力を認められず、契約を終えていない紫藤は絶望的な局面に直面する事になる。
果たして紫藤は契約を結び、この状況を打開する事ができるのか?
現代風召喚術士ファンタジーの開幕!
※初作品となります故、未熟な文章や表現等も見受けられるとは思いますが、宜しければ最後までお読み下さい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-14 14:24:36
101160文字
会話率:55%
200文字小説。あらすじは割愛。
最終更新:2014-03-18 21:40:28
200文字
会話率:38%
家賃を滞納して住まいを追い出されてしまった僕は、友人の計らいによってとある木造アパートへと導かれた。アパートの造りは昨今では珍しい下宿屋様式。哀愁を帯びていると言えば聞こえはいいが、その外観からは止めどなく異質な空気が漂っていた。その日を境
にして、偉人のような奇人のような変人のような掴みどころのないアパートの住人達が起こす問題に問答無用で巻き込まれ、解決のために奔走する日々が幕を開けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-02 10:54:17
44472文字
会話率:42%
知らないうちに異世界にたどり着いていた佐山葵。そこは魔法が使えて普通な世界だった。しかし葵は自分を貫く。
「外に出てまでゲームするな!」
「それって魔法使えないから言ってるだけじゃ・・・」
「鬼ごっこを教えてやろう」
魔法の国であえて日
本様式を貫き続ける男の物語第2弾。
http://ncode.syosetu.com/n8310bp/
これはその2なので最初にその1である無印をお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-30 18:27:07
3227文字
会話率:59%
佐山葵は気が付くと異世界にいた。そこは魔法が使える世界。そんな世界で葵は魔法を使わず、あえて日本の生活を貫く。そこではアーシャという魔法使いたちといがみ合う毎日。
「卵は半熟だろ!」
「うっそ、鶏の卵じゃんそれ・・・しかも生で食べるの・・
・?って上に墨汁をかけるな!」
「醤油だ!」
日本の様式が一切通じないこの世界、そこで葵は様々なものに触れる。異世界であえて日常を過ごす男の物語。
http://ncode.syosetu.com/n8531bp/
2話目書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-29 22:41:09
4574文字
会話率:55%
何気ない朝でも「お約束」は機能してわたしをさいなむ。
最終更新:2013-01-19 15:17:15
6034文字
会話率:35%
平和で平凡な生活を日本で送っていた華子。突然、日常が変わってしまった。
日本人の標準装備の黒髪が重要な世界なの?!
そんな世界にトリップしてみたらさぁ大変。元の世界に未練たらたらだけど、こうなったらこの世界で自立してやると思ったら結構大変?
生活様式まるで違うし!え、えええええ!!
心やさしい人達にも出会えたし、なんとかやっていきましょう!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-02 02:46:19
16285文字
会話率:32%
市東 有利(しとう ゆうり)は、高校一年生になったばかりの平凡な少年。巨大な地震に襲われた直後に目を覚ますと、そこには見慣れない様式の通路が広がっていて……。「最強の魔人を作る」という目的の為に、狂気の魔術師に召還された少年の運命や如何に…
…。※昔書いた、異世界トリップ最強チート物。やはり未完成。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-26 18:48:55
9221文字
会話率:2%
西暦2110年
人類は二十世紀初頭からの高度成長を遂げた結果、二十一世紀半ばに起こった第三次産業革命によって生活様式を一変させた。各テクノロジーの発展、電子工学との融合によって生活の大半を電子化し、さらに人体自体にも脳内にナノチップを埋め込
み、ありとあらゆる情報を都市部の中央情報局から直接脳内に信号として取り込むというのが日常的な人類の生活様式となった。
しかし中には電子化を嫌った者たちも存在しており、それらとの対立は激化してゆくばかりであった。電磁波を使った電子テロも相次ぎ、人類は殺伐とした混沌たる時代へと進化の方向を進めていた。
そんな中奏杜(かなと)は世界を巻き込んだ事件に遭遇する折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-06 04:04:27
1202文字
会話率:13%
清朝中期。北京に南方様式の客家があり「百歳客家」と呼ばれた。「百歳客家」は豪商として知られる燕家の一族が住み、代々、一族の誰かが宦官として後宮に仕えていた。貧しい家の出の李花はそこに嫁ぐことになった。※とあるサークルの五千字企画用作品です。
最終更新:2010-11-08 00:57:29
4895文字
会話率:21%
かつて滄海の楽園と讃えられた常夏の島<蜃邑>は、現在では伝統様式の建物が軒を並べる旧市街と、高層ビルの聳え立つ新市街の双方を擁する観光都市となっている。
黄家に伝わる希書の研究のためにこの街を訪れたエンは、金花と銀花という二人の少女に引
き合わせられた。
『龍とは、人の夢から出でて、其処に還るもの。』
―――古の契約、奇妙な百科事典、そして双子の秘密。
祝祭直前の島を舞台としたファンタジー(全7話+1)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-26 07:00:00
30289文字
会話率:33%
「私の名前を心に刻んでくださいませ・・・・」
最終更新:2010-05-04 21:38:35
250文字
会話率:12%