「死にたい」
それが彼女の口癖である。平均よりも下な彼女が、そこに至るまでの半生。
山もなく、落ちもなく、当然意味もないただの彼女の綴った自虐。彼女の自己満足に過ぎないもの。他人からすれば塵芥にも等しいけれど、彼女はこうして吐き出さずにはい
られなかった。
※これはフィクションです。登場する団体、名前は一切現実とは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-30 21:55:22
1468文字
会話率:0%
――世の中は平和である。
―たとえ村の集落が魔物に襲われようとも
―悪徳領主が領民から税を搾り取ろうとも
―川が氾濫し、橋が壊れ、家が壊れようとも
―人さらいにあい、奴隷として売られようとも
それは少数であり、昔の大戦などを考えれば
平和である。
―国どうしの戦争もなく
―大災害が起き、いくつもの人命が呑み込まれることもない
そうして、世界は回っていく。大陸は回ってく。時間は過ぎていく。
そう、この大陸に住む知性ある者たちはずっと続くと思っていた。
たとえ世界の本質が腐っていようとも、それを見ようとしない人間からすれば関係のないことだ。
世界の平和を守るなんて大げさなことはない。
目の前の平和を守れればそれでいい。
これはそんな自分勝手で、それでいて現実的な綺麗事を求める青年と、その周りの人々との物語。
※他の話で知っている方もいるとは思いますが、ここで簡単にこの話の説明をさせていただきたいと思います。
この物語は五人の著者によって共有された世界観を舞台としています。
そのため作品ごとに別の主人公がそれぞれの物語を紡いでいくということです。
しかし、舞台は同じ世界の同じ時間軸に存在しているわけですから、どこかで出会うこともあるかもしれません。
では、そんな五つの物語の内の一つ。
私の主人公のプロローグをお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-22 09:00:00
2282文字
会話率:43%
Drearm<夢>
夢とはレム睡眠期に訪れる非現実的な世界である。
それは我々人間から見れば当たり前の事である。
しかし、夢の住人からすれば人間の世界こそが非現実的なのだ。
この話は夢の世界に招待された一人の男子高校生が
様々な出来事に巻
き込まれていく物語である。
基本的に毎週日曜日に一部ずつ更新していく予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-02 23:17:46
37361文字
会話率:45%
最初は鞄の話を書くつもりだったんですけど、途中からすごい流れがかわりました。驚きです。驚いています。
最終更新:2014-05-31 21:58:02
4240文字
会話率:25%
俺には幼馴染がいる。
保育器に入っていた時、隣だったことがきっかけで長く付き合うことになった男の子、秋山 楓。
彼は幼いころから病弱で、小さくて、ひ弱だった。
何をするにしてもひよこのように俺の後ろをちょこちょこついてきて、鈍いから
すぐ転んで、泣いて、俺に縋って、慰めるとすぐに笑う。そんな存在。
俺にとっても大切な存在で、弟のように可愛がっていた。同い年だけど。
そんな幼馴染が、最近見えない。
どうやら病気で入院しているらしい。
そんな幼馴染が帰ってきたんだ。――女の子になって。
しかもなんか……あれ? 俺、告白されてる……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-23 18:00:00
7016文字
会話率:35%
「結婚してください、広隆兄さん」
そう言うのは、最近大手化粧品メーカーに勤め始めたばかりの、隣に住んでいた女の子だ。もう女の子ともいえないかもしれない。けれど、綺麗に整った顔はまだ幼さが残っているし、広隆からすればいつまでたっても妹のよう
な子だ。
逆プロポーズをしてきた彼女。広隆はただ口を開けるしかない。だって彼女と広隆の関係は、ほとんど兄妹でしかなかったのだから。
最初からクライマックスに見せかけて同居を始める、シスコン凡男と美人の話。全三話予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-30 00:00:00
21733文字
会話率:36%
不思議な人に出会った。
それは、この出来事を暗示していたのかもしれない。
いや、それとも。
この時からすでに、あたしと彼らの歯車は噛み合い、道は交差を始めていたのかもしれない…
最終更新:2014-04-21 23:23:38
46377文字
会話率:41%
『異世界から召喚されし勇者』と『紫髪紅眼、美乳の魔王』
ふたりがついにまみえたとき、最終決戦の火ぶたが切って落とされた。迸る規格外の魔力と魔力。ふたつの奔流がぶつかり合い、生み出された未知の力場。そのうねりは勇者と魔王を飲み込み、世界の
理から弾き出した――
目覚めた勇者が目にしたものは……異世界に召喚される前の、実家の近所?
地球に飛ばされた勇者と魔王はすったもんだの末にアパートの六畳間に同居をはじめる。異世界への帰還なんてことは忘却の彼方に放り出し、ただひたすらに現代日本での快適な日々を送るふたりは、周囲からするとどう見てもいちゃらぶ同棲カップルで――
まったく先が気にならない、ハートフルのんべんだらりコメディ、気まぐれ不定期に連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-20 23:22:22
7218文字
会話率:42%
私の見た目は普通の人
私のこころは普通の人
手足が二本でそれぞれに指が五本
目が二つに鼻が一つ
耳は二つだしもちろん口も一つだけ
どこにでも居るごく当たり前の人間
ただ、一つだけ当たり前じゃない
それがちょっとカナシイ。
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粗筋がアレなので、話の中身は明るめに行く予定。
時間の都合上途中で更新してしまう事があります。
ジャンルがホラーかと言われると微妙なライン。
伝奇だと思います。
※注意事項
この作品に出てくる団体、個人名等は全てフィクションです。
また、私の価値観からすると、多少グロい表現が含まれる予定ですのでR15です。
閲覧する時はご注意とご理解をお願いします。
当作品はエブリスタにも「喰物恋鎖」として投稿しています。
2006/11/01 開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-16 04:27:12
6546文字
会話率:42%
寒い真冬の片田舎 小さな恋のお話
クリスマスイヴ、恋の小話です。
昔から友達の男の子と、仲が全く発展しない事に焦りを覚えている女の子。
なんとかしようと放課後の学校に男の子と残ります。
どこにでもあるような、陳腐で当たり前の恋。
で
も、それは二人にとってひとつだけ。
いつも寒い冬ですが、ほんのり心が温まってもらえたら幸いです。
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やや特異な描写を試しているため、人によっては読みにくいかもしれません。
※この作品はフィクションです。実在の団体、個人名等とはいっさい関係ありません。
当作品はエブリスタにも「雪うさぎ」として投稿しています。
2007/05/05 開始
2008/11/09 完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-16 02:30:25
4819文字
会話率:82%
弓杜町。
ずいぶん昔に雑誌やメディアに紹介された怪奇現象の多発地区だ。
そこに住むオレ、春日日和15歳。『真心練気道』の道を極めるためにからすま道場へ通うまじめな高校生だ。
師匠の名は轟あえか様。もち、女性だ。年上の大和撫子。男なら一生
を捧げても惜しくはない。いや、という言うか、オレが惜しくない!
二人だけしかいいない道場で、今日も師匠の鼓動が耳に届く。
とくん。とくん。
緊張してるのかいハニー? オレの胸ならいつでも空いてるぜベイベー!
さあこの手を取って! そして、そしてそのチチを! オレのこの手に! ビバ! 美しきCカップ! 伸びろオレのダイレクトハンドォォォ!
あれ? おかしいな。どうして世界が回って――
「ごふっっっ!!!」
注意。この小説はコメディです。決してよい子はマネをしないでください。
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※自サイトのオリジナル小説の転載です。
転載完了済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-12 19:51:12
163296文字
会話率:47%
※この小説は未完の完結作品です。
この作品を大幅に改稿し「勇者は何も語らない」と名を変えて作成中です。今後投稿していく予定ですので、よろしくお願いします。
【 あらすじ 】
神の名前が忘れ去られた時代、ドラゴンや精霊、エルフやドワーフ等
のお馴染みのファンタジー要素満載の物語。ありふれたファンタジー世界の中で少年少女の心の成長を描きます。
鍛冶屋の一人息子で少し短絡的な正義感溢れる少年ティム、エルフ族のうら若き少女ミオ、モンスターテイマーの父を持つ偶然拾ったドラゴンを育てる少年リオン、聡明で少し高慢、強力な魔法力を持ちながらあまり自覚していない孤児の魔法少女セキ。この四人を主人公に冒険譚が描かれます。
少年少女とドラゴンはどんな風に冒険に巻き込まれて、それを乗り越えていくのでしょうか。心の葛藤と成長を描いた冒険譚をお楽しみください。
【 時代背景 】
神より生まれし人間族は魔術を用いてその文明を築き上げ、栄華を極めた。強欲な人間族は、神をも超える存在へと自身を進化させるため、不死の秘薬の作製に必要なドラゴンの血を求めた。大精霊の力すら、自身の魔力へと変換する人間族にドラゴンは抗えず息絶えた。しかし、ようやく手に入れたドラゴンの血をもってしても不死の秘薬は作れなかった。強欲な人間族に神は怒った。雷が降り注ぎ、大地は割れ、嵐が全てを洗い流した。
それから数万年の月日が流れ。人間族の記憶からも、エルフ族の記憶からすらも神話の時代は忘れ去られた。そんな世界でのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-04 18:00:00
164304文字
会話率:39%
できることは、健気に嘘を拾い続けることだけ。国王すら惑わす美しきジブリールは、与えられた生の中で多くの運命を救った。ただし、それを誰も覚えてはいない。彼女の生きた年月と想いは、暗い闇の中へ収束していくばかりだった。誰からも疎まれる、愛した人
からすらも。しかし、最後に自分と同じ力を持つ少年に出逢う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-01 00:36:37
17061文字
会話率:30%
太平洋戦争最大級の海戦であるレイテ沖海戦。その一連の戦闘の中に「サマール島沖海戦」と呼ばれる海戦がある。空母が砲戦に巻き込まれる稀有な事例となったこの海戦は、レイテ湾の輸送船撃滅を目論む日本艦隊が米軍の護衛空母部隊と偶然に鉢合わせた事で発
生したものであった。
米軍からすれば、突然の悪夢のような出来事。しかし、絶望的の中で果敢に敵へ立ち向かう艦があった。護衛駆逐艦『サミュエル・B・ロバーツ』--後に「戦艦のように戦った護衛駆逐艦」の愛称を得る事になる彼女は、レイテ湾の友軍を守るため、圧倒的な戦力を有する敵へと戦いを挑む……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-23 23:01:41
20464文字
会話率:44%
中学校の卒業式
それぞれ、いろいろな思いを持ち中学校からすだっていく
楽しかった思い出、悲しい思い出、辛い思い出……
全てを思い出すこの日
私は悲しいと思いながら友と、先生と学校に別れを告げる
最終更新:2014-03-21 00:10:11
606文字
会話率:0%
自然
地球は親 人間は子
親から見ると 子供は可愛いもの
親から見ると 子供は至らない事ばかり
子供はわかったような事を言って わかったような顔をする
親からすると手に取るように 子供の事はわかっている
産まれてからずっと子供を見てきたのだ
から それは当たり前の事
子供の成長を見るのは親の楽しみの一つ 心配しながらも期待して見ている
子供は親を見て成長する
人間はまだ人間しか見ていない
もっと大きな存在があるのを気づいていない
人間が人間だけ見るから お互いに勝負を挑み続ける
あっちが上 こっちが上 お互いを平らな目で見ようとしない
国や宗教が如実にそれを私たちに見せつけている
親である自然の存在に気づけば 平らな世が訪れる
人類は嫌でも一つになる
親の存在わかるまで 水がそれを教えてくれる
わかるまで教えてくれる
豪雪や豪雨 豪風 豪波になり教えてくれる
こっちを向きなさい
子供は親には勝てない
核兵器でも自然には勝てない 歯がたたない
親が本気になれば 子供は一溜まりもない
産まれてすぐの赤ちゃんの無力さ
あれが人間の全てではないだろうか
親の手がなければ 産まれたその日から 子は死に向かう
親のありがたさは
すぐにはわからない
人類が誕生してかなりの年月が経つ
そろそろ人間ばかり見るのではなく 自然を見る時が来たのではないだろうか
自然はいつも見守ってくれている
親に対する感謝を越える恩の言葉
水 ありがとさん ねんねんころりよ 朝までお休み
自然とゆう親への労いの気持ち 今 始まる
ついてるミラクル
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2014-03-06 09:11:31
606文字
会話率:0%
烏(からす)が鳴いて、人が家路を急ぐ頃、鈴の音は鳴る。
月明かりに伸びる五つの影が動き出す。
―さぁ、少し不思議な噺をしようか―
最終更新:2014-02-24 00:17:01
10606文字
会話率:56%
少年幹兎は、川面で眠りから覚めた。 溺れている幹兎を、幹兎の知らない魔法で助ける少女神奈。 それが二人の出会いだった。 しかしそこは幹兎の知っている、科学の世界ではない。 魔法のはびこる素敵な世界。 何が原因か誰にも分からないが、魔法世界の
転校生になってしまった幹兎。 しかし、魔法世界からすればイレギュラーな存在である幹兎には、イレギュラーな能力が宿る。 これは魔法技術高等学校、通称「魔技高」の転校生ともなった幹兎の、素敵で奇っ怪な話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-17 19:15:06
6524文字
会話率:26%
佐々野課長と酒を飲む。
ぶっちゃけた話、恋愛相談の口止め料だ。
それでも契約社員の安月給からすればありがたい。財布を気にせず飲み食いできるって助かるから。
――でも、実は私と佐々野課長には色々と因縁があって。
変態を疑われるほどの歳の差恋
愛をすることになった課長の話を聞いてあげる部下の女性の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-08 00:18:35
12532文字
会話率:44%
40代で脳梗塞になったかもめの夫からす、二人の娘で中一で鬱病を患ったむく、奇妙な二重生活、そしてアスペルガー症候群の診断、それら実話をもとにした小説である「天国から地獄へ・旅からす二重生活」の続編。
むくはその後通信制サポート校へ進学するも
再び編入して転校、からすの相変わらずの可笑しな行動、度重なる引っ越し、そしてかもめの精神はストレスによって極限に達して危ない状態へと進んでいくのである。
果たしてその際限なき暗闇から抜け出すことはできるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-05 21:53:06
8946文字
会話率:31%
からす一家は夫〈からす〉、私〈かもめ〉、娘〈むく〉の三人家族。
むくが私立中学へ入学し、一年生の途中まではごく普通に幸せな生活を送っていた。
しかし突然からすが40代にして脳梗塞を発症し、重度の嚥下障害(えんげしょうがい)に陥り、その他にも
様々な後遺症を抱えることになり、一家の生活は一変した。
からすは懸命なリハビリの結果、疾病発症の時に勤務していた会社に、奇跡的に社会復帰を果たすことができたが、重度の後遺症は抱えたままで、生きているのがやっとという忍耐と苦労の日々が待ち受けていた。
一方むくは、からすの病気の直後に学校で、ちょっと信じられないような『携帯電話事件』を起こしてしまい、危うく警察沙汰になるところだった。
それに端を発し、むくは担任から嫌われて虐めを受けるようになり、段々とそれが激化した。そしてむくの性格的な問題も加わってクラスメートから疎外され、攻撃までれるようになった。
その結果むくは中一の終わりから不登校になり、その後鬱病を発症した。そして中二からは休学を余儀なくされた。
その数年後、(むく)の鬱病がきっかけでアスペルガー症候群(自閉症スペクトラムの中の一つ)であると判明。
更に自閉的傾向があったからすも、同じく自閉症(しかしこちらはアスペルガー症候群ではなく、幼少期に言葉の遅れがあったため、高機能自閉症)であると診断されるに至った。
この物事は、自宅と賃貸マンションとの可笑しな二重生活。からすの闘病生活、むくやからすの普通とはかけ離れた言動や行動、またそれに振り回され翻弄されながらも頑張るかもめ。そんなからす一家の奇妙な実話を小説化したものである。
※(現在夫と娘は自閉症スペクトラムと診断されている)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-15 15:19:05
114044文字
会話率:24%
中学時代に父親と姉を亡くし、高校では自らぼっちを選んだ歪な高校生、綾瀬唐墨(あやせ からすみ)の見る、クラスメートや生徒達の薔薇色の高校生活。それは色鮮やかで、煌びやか。しかし綾瀬には偽物に見えて…。
私刺身醤油サーモンが、なんとな
く趣味で書きはじめた小説です。
設定やらなんやらが行き当たりばったりで、その後の展開やらも全く考えずに書いてます。
駄文ですが読んでくださると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-30 17:49:51
17524文字
会話率:22%