それはいつもの、2507年の夏の光景だった。男は、人工太陽塔に向け歩いていた。
「火星の空気は、砂っぽくてたまらん・・・」
「俺はしがない、地対空労働者・・・」男は自分自身を悲しく笑った。
野良犬が男の後を追って歩いていた。
上空を、空対地
資本家が一機飛ぶのが確認できた。
「あっはは、朝から血走ってやがる。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 11:07:20
7677文字
会話率:58%
息と共に吐いた煙越しに空を仰いだ。
暖かいなあ。ぽつりと呟く。
2月。空気は冷たいが日差しはこの時期にしては強く、風はない。
最終更新:2019-03-02 09:00:53
1085文字
会話率:0%
アパートまでの道はとても寂しく、僕はあまり好きではなかった。
錆び付いた電柱が並び、空気は重たい。
しかし、近道であることに変わりはない。
今日も僕は足早にこの道を通過していたのだが…。
最終更新:2019-02-28 13:10:21
3541文字
会話率:7%
時代の波や、世間との距離感を重視する男、騰蛇陽葉はごくごく平凡な生活を送っていた。
朝はシャワーを軽く浴びながら目覚め、昼は少し遅めに取り、夜は早めの就寝を心掛ける。
そんな他と変わらぬ毎日を過ごしていた。
趣味は少々毒薬作りを嗜む程度、ア
マチュア薬師・・・アマチュア毒師?―――だ。
知識なんて皆無に等しい。殆どが独学によるものだ。
今思えば・・・このままの路線で行けば、俺にもまだ他のジャンルに移れる機会があったかも知れない。
しかし俺は自分の目標に到達する前にゴタゴタを起こしてしまい、若い神様に強制的に異世界に飛ばされる事となってしまった。
あぁ、慈悲も容赦もない、ファンタジーの世界だ。
空気は上手いし、美人は多いし、人間じゃない奴もいるし、挙句の果てにはまだ見ぬ毒草に、呪いなどと言うアニミズム的なナニカまであるときた。あぁ、なんて世界だ。神は記憶を失くした俺に止めを刺すようにこんな仕打ちを容赦なく仕掛けてくる。
あぁ、自動車の排気ガスや工場のばい煙を吸うことも、もう出来ないとあれば、肺ではなく心が痛むというモノ。ミーム汚染の酷いあの場所も失ってみればいい所だったのかもしれない。
だからと言って心で泣いてばかりもいられないから、趣味の趣味で作った媚薬をエルフの国に売りに行ったり、美しい竜に恋をしたりしてみるものの・・・結局は、何かを忘れているような気がしてならない自分に悩む始末。
失った記憶を全て取り戻して、結局何がしたかったのか。それをちゃんと分かる日が来るのだろうか?分かったとして、ソレをどう思うのだろうか?
コレは色んなことに手を出しつつ、自分のやるべきことを思い出すストーリー。
独学の毒学と他の知識を持ってふらふらする異世界転生男―――もっと、何かセンスのあるネーミングはないものか・・・。
(ピコーン)
毒学の毒学で異世界無双―――コレだな。ナンセンスな人生にはナンセンスなタイトルが一番良いだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 17:58:53
739250文字
会話率:65%
『正しき神』の眷属である人類と『悪しき神』の眷属である魔人族が対立する世界。
人類を侵略した『魔王』が『勇者』によって討たれてからおよそ四十年後、『勇者』の故郷である辺境都市トルーデンは観光地として栄えていた。
『勇者』の像を拝み、神殿に寄
進する巡礼者達。厳かな顔をしながら贅沢を隠そうとしない神官。
その光景を二人の男女がそれぞれの想いを胸に眺めていた。
「武器など必要ない」と言い切り、徒手空拳で魔獣を薙ぎ払う怪人物(ただし空気は読めない)バイス。
その正体は数え切れぬ死闘の果てに『勇者(ガチムチ系美女)』を口説き落とした『魔王』バナンデイズ(総受け系サイコパス)。
バイスと一蓮托生に行動する美貌の女エルフ、リズ。
その正体は最愛の親友(ガチムチ系美女)を『魔王』にNTRされ、嫉妬と殺意に身を焦がす『勇者』の戦友リゼルダ。
共に『勇者(ガチムチ系美女)』と縁をもちながら相容れぬ二人がトルーデンを訪れた目的とは?
相手の都合を委細構わず祝福して『勇者』を量産する『聖剣』ってウゼェ――な『魔王(ry』に導かれ、
新たに「何この『聖剣』怖い!」「『聖剣』って何なのマジで!」に目覚めた『勇者』に『魔王』の毒牙が迫る。
彼女を護り抜こうと奔走する『勇者』にもあらぬ嫌疑が掛けられて――
序章に終盤まで進んだのであらすじ書き直しました。
KYな主人公に周囲が振り回されながら話が進むシリアルコントなストーリー。
序盤は主人公が鍛え上げられ過ぎたオトモ状態で周囲の期待の斜め上に活躍。冗長気味。
中盤辺りから正体と目的を明かしつつ広げた風呂敷を畳んでいきます。
終盤は皆が真剣だからこそ何かが狂ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-13 18:00:00
239290文字
会話率:40%
ドライブ中、妻と喧嘩し車中の空気は最悪。
そんなときにまばゆい光!
オレたちは宇宙船の中にいた。
野蛮な生き物なら滅ぼすというのだ。
裸にされたオレたちは宇宙人に愛を見せつけることになった!
※これは遥彼方さま主催「ほころび、解ける春
」企画、参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-01 08:22:09
2201文字
会話率:41%
今から20年前、宇宙の平和を守るため、知り合った宇宙人と一緒に宇宙を旅した少年がいた。実は少年にはそれ以外の目的もあった。だが、叶わなかった。
平和は守れたが、個人の目的を果たせずオッサンとなった金成太志は故郷へと戻り、著しく進化したバ
ーチャルゲームと出会った。
その性能のすごさを実感した金成太志は思いついた。
老若男女問わず大人気のゲームなら、同じゲーム好きの女の子なら、一人ぐらいは俺を好きになる子がいてもおかしくないよね。
よしっ、これで彼女をゲットだぜ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-19 16:39:01
61954文字
会話率:32%
幾千の時を超えて紡がれてきた歴史。
その中には幾度となく滅びの危機があった。
人々はその度に神に祈り平和を願った。
しかし、いつの日か人々は神への信仰をなくし遂には神をも滅ぼそうとした。
神は怒り、悲しんだ。
神は世界を保つ要素を
衰退させていった。
火は使えなくなり、水源は無くなっていき夜が訪れなくなり日照り続ける。空気は徐々に薄くなり氷は溶け始める。
その時、人々は神へ祈った。神もまた彼らを信じた。
結果、人々に百年周期で『天恵』を授けた。
一人の人間に六つの『天恵』と職業『救世主』を授けた。
人々は二度とあの過ちを繰り返さないことを誓った。
『贖罪を課せられし救世主』の改稿版です
アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-16 07:00:00
23691文字
会話率:56%
とある国に迫害された一人の老婆。
老婆は復讐にその生涯をかけ、一人の魔人を生み出す。
誕生した魔人は老婆の意志に触れるものの、その意を介さず自由を求めて旅だった。
倒れる老婆に全裸の魔人。
二人の間に不思議な空気は流れない。
~~~
中年
サラリーマンが書いています。
不定期更新ですがよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 22:50:42
3950文字
会話率:18%
人気のないいつもの路地裏。今日も雨は降り、ジメジメとした空気は腐敗臭を含んで気分を悪くさせる。しかし食べ物を口にしている時だけ、彼女の心は満たされた。
「もっと食べたい」
本能に駆られ、外の世界を旅する事に決めた。
冷たい街の路地裏から、少
女の旅は始まる———折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-14 22:11:20
24977文字
会話率:37%
教室の中が臭い。
汗とかの臭いも嫌いだが、清涼剤や口臭サプリまみれというのも勘弁してほしい。
「作られた」空気は、好きじゃない。
その閉じ込められた空間から、抜け出すことのできる、体育祭の練習。
ありのままの存在が、そこには息づくことにな
る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-01 17:13:15
3992文字
会話率:10%
空気は戦争によって生まれた灰に汚染され、空は灰の黒雲に包まれ、飛ぶ鳥は地に落とされる地獄のような世界
人間と、心を持たない機械が争い合う時代に、存在するはずのない心を手に入れた機械が誕生した。
それは心を手に入れると何を思い、どんな景
色を見るのか……
これは、本当の絶望が訪れる15年前の物語……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-01 16:34:48
5127文字
会話率:33%
霊山と名高い【ハルメリア山】過去に神の使いである神獣が住んでいたとされる土地だ。
空気は清く清浄な気を含み、軽い病気なら一日で完治し、身体能力も倍増とまではいかないがすさまじい運動能力を持つ。
危険な動物も山で暮らせばあっという間に心穏やか
な動物に、争いから逃れたものや病気で幾ばくもないものが癒しの力を求めて山のふもとで村を作り暮らしている。
山に生息している薬草は麓に手に入るものでもかなり質がよく、少し登った先では麓で取れる薬草の質がかなり違うくらいだ。
霊山の特性目当てで何度も野党や軍が押し入ってきたが村を制圧後数日足らずで自分達の行いを恥り、村を開放し撤退するものたち。
改心し、村で罪を償うために暮らすものもいる。村人は罪を持った人間でも優しく包み込んでくれた。
霊山の効能のせいか。【ハルメリア山】は来るものは戦うことを放棄させる砦であった。
・・・・・・ごくたまに、己が野心の為に改心せず、山に登り森の一角を伐採しそこにある全ての薬草などを回収し富を得ようとするものも、下山途中の帰り道。
山で間より帰らぬものとなり、行方不明に・・・そして誰の記憶からも忘れさられる。【ハルメリア山】は来るものを天使のように優しく見守り、略奪するものには悪魔の代償を支払ってもらう。
村に住んでいる住人はそれを理解し、山と共に生き、山と共に死ぬ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-14 22:01:57
4026文字
会話率:10%
突然ですが、カミングアウトします。
櫛田は現在進進行形で精神病を患っています((´。•ω•。 ))。ο♡エヘ
鬱ではないですよ、精神病にも種類があるんですね〜〜、細かいのは思い出したら書いていきます。
三度に渡る入院生活や、福祉サービスでの
就労支援施設でのほのぼの?した日々を自由気ままに書いていきたいです。
何故、この時期にカミングアウトしたとは?
ーーーーpixivで絵を描こうにも下手過ぎるんで、文章で一番お世話になってるこちらでエッセイ風に書きたいと思ったので。→おいw
重苦しい空気は取っ払って、のんびり気まま、時に葛藤も挟みつつ書いていきたいのでよろしくお願いします。
*病名はほとんど櫛田に突きつけられたこと以外書きません。と言うよりも、仲良くしていただいてる方のでもケースバイケースでぼかしたりしますが、分類だけは載せると思います。
精神病は大きく二種に分けられることが多いのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 12:44:55
8320文字
会話率:24%
最近、会社の空気はピンク色に染まっていると思うの。その諸悪の根源たちと昼食をとりながら、私、森崎真琴は少しイラついていた。周りの空気もそうだけど、素直になれない自分が一番いやだった。もう、私には時間がないのに。
花束とプロポーズシリーズの第
3段になります。
「大好きな君から約束の花束を」と「親友にはめられました?」の続編になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-18 11:25:12
33670文字
会話率:57%
謎の物質、レッドラストと呼ばれる殺戮兵器によって滅ぼされたバシリア国。辺りは赤い錆のような物で覆われ、空気は汚染された。国民はミュータントとなり、生き物全てを襲い続けた。何とか難を逃れた僅かな者たちは国の中心にある巨塔に集まり、新たなバシ
リア国として誕生した。
その塔に住む、新バシリア巨塔の一般兵士、コメットに近くにある鉱山調査の任務を与えられる。だが任務の真の意図を知らされたコメットは苦渋の決断を迫られる。荒れ果てた国を歩き回り、浮かび上がる塔への疑問、深まるレッドラストの謎。自分の知っていた世界が崩れていく中、コメットはバシリアを守るため奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-12 02:23:38
51359文字
会話率:42%
仲良し四人組で行く筈だった旅行。そこにもう一人の参加者が加わった。これまで私達がなんとなく距離を置いていたその人がメンバーに加わったことで、旅行の空気は想定していた楽しげなそれとは段々かけ離れていってしまい……。女同士のあれこれ。
最終更新:2017-06-08 19:23:53
8762文字
会話率:61%
──空気は吹き荒れれば嵐となり、時として人を殺す。人間はその圧倒的な力に、為す術はない──
伊勢崎の通う高校でイジメが起きた。みんな笑って暮らせれば一番なのに。自身もイジメの被害にあったことのある伊勢崎は、その日からイジメの原因に興味
を向け始める。
しかしイジメの原因は、伊勢崎が思うよりももっと、得体の知れないものだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2017-06-04 17:16:10
6911文字
会話率:45%
明け方の空気は不思議。
超短編です。
最終更新:2017-01-14 20:17:30
225文字
会話率:0%
やあ、僕は地下の木の街に住んでいる。
空気はあるし、天井もある。
ちゃんと植物も育つ。何故かと言うと、
この地下では地上ではありえない事が起こるんだ。
変えたり…操作したり。
でも、念力とかそういう物ではないんだ。
これは魔法と言って皆元
から使えるんだよ。だけど、僕は必要な時以外使わないようにしてるんだ。
何故かと言うと…それは後で。
そしてこの世界では「地上」へ出てはいけないという重大な約束があるんだ。
僕はこの「地上」が何か知りたくて堪らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-09 17:10:53
1143文字
会話率:33%