「現世と前世の交差する百鬼夜行の夜は、阿鼻叫喚に染まる終末の始まりである。救われる術は、世に悪鬼たちを解き放つ白銀の人狼を狙い打て」
そう言い伝えられて約一千年。田舎にひっそりと佇む妖封寺では、その伝承を現在にも受け継いでいる。血縁者だ
けがほそぼそと受け継いできたこの神社の後継者である神宮寺冴歌は、スーパームーンとブルームーン、そして皆既月食が重なる珍しい月夜に立ち竦む。
スーパーブルーブラッドムーンと名付けられた珍しい満月が昇る晩、冴歌は伝承に記された百鬼夜行に遭遇する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 10:46:29
12305文字
会話率:35%
「はぁ……」
とある町の橋の上。夕日色に染まる川を眺め、その青年はため息をついた。物憂げな顔。と、そこへ近づく影が。
「……草野。お前、こんなところにいたのか」
「せ、先生……な、なんでここに、お、追いかけて来たの?」
「はははっ
、当然だろ? もう日が沈むし、この辺りはほら、不審者が出るって噂、お前なら良く知っているだろう。
それなのに、お前ときたら鞄も置きっぱなしで部室を飛び出してさ」
「そ、そりゃ、鞄持って行けるわけないだろ……。だってあの鞄には、みんなの財布が……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 11:00:00
1371文字
会話率:82%
水色の照明が部屋を照らし、白い壁と床はされるがままにその色に染まる。
我々の六人の顔も例外ではない。
その色の下に緊張、自信、怯え、様々な表情を浮かべ
白い大きな台座を囲んでいた。
台座は床よりも少し高い段の上にあり
その大きな台座の真ん中
には、不釣合いな小さな赤いスイッチが固定されている。
まるでショーケースの中、クッションに寝かされたダイヤ。
重厚な存在感を放っている。
我々がそう感じるその理由。
このスイッチを押せばこの中の誰かが死ぬ。
なぜ私がこの状況にあるかを今、振り返る意味もそれに思考を費やす意味もない。
ただ、生き残れば大金が手に入る。
やるしかない。私は、いや我々は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 11:00:00
3045文字
会話率:15%
おはようと言って唇を重ねる。
おやすみの言葉を口移す。
そこに愛があるわけではなくて──これは、呪いを解く為に必要な事。
ただ、それだけだったはずなのに。
亡国グラナティスの王女であるシェリルは、自国を滅ぼした敵国ルダ=レンツィオ王国
の王女ピアニーに呪いを掛けられ、いたぶられる毎日を過ごしていた。
ある日の事、ルダ=レンツィオ王国はエムデアルグ皇国に戦争を仕掛けるが、軍事大国である皇国に敗北。逆に王都に攻め入られ、ルダ=レンツィオの王族達は身代わりを残して国を離れてしまう。
王城を占拠すべく乗り込んできたのは、美貌の鬼人将軍リアム。ピアニーの身代わりとして城に残っていたシェリルがルダ=レンツィオの王女でなく、グラナティスの関係者だと知ったリアムは彼女を皇国へとつれていくのだった。
保護されたシェリルの呪いを解く手段は、解呪の魔力を体へと注ぐ事。
その為には魔力を口移す事が効率的と判明した結果、シェリルとリアムは毎朝毎晩と口付けを交わす事に……。
冷たくも見えるが心配性で、実は優しいリアムに惹かれていくシェリルだったが、自分がグラナティスの王女だと告げられない彼女は、気持ちを伝える事もできないでいて──
*カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-21 12:04:48
141471文字
会話率:41%
朝見るこの淡い青空も、夕方には朱色に染まるんだろうな..。
キーワード:
最終更新:2023-12-20 07:41:17
240文字
会話率:0%
夕日に染まる病室の中、無数の魚を目にする。
横たわる人を取り囲むような光景は、子供ながらにも異様だと分かった。
立ちすくむ自分に、触れてはいけないよと、祖母は言った。
それ以来、時折見るようになった透明な魚。
他の人には
見えないらしいそれは、今日もまた電車の中でフワフワと浮遊している。
それほど混んではいない電車の中、降車口付近に背を預けて立ちながらそれを眺める。
特に何をするわけでもない。
害があるわけでもない。
だから自分はいつも、それをないものかのように過ごしていた。
ただ一つ違ったことは。
その日、魚に触れたこと。
それを機に、一ノ瀬和真は自身と同じように魚が見える人と遭遇する。そして、不審な事件と死を追う中で奇妙な出来事に巻き込まれていく。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 09:31:25
320314文字
会話率:47%
僕、裕也は、ロリ顔巨乳未亡人の義姉と一緒に暮らしている。
彼女は、僕の言いなりの奴隷だ。
今日も、僕は彼女に命令する。
どんな命令でも、彼女は僕に逆らえない。
「お願い。そんな物見せないで……」
「義姉さん。そんな事言える立場だと思って
いるの?」
「ごめんなさい。おっしゃる通りです。でも、でもこんな物……」
義姉さん、必ず兄さんの事を忘れてもらうからね。
これは、僕と言いなり奴隷の義姉さんとの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 20:50:13
3455文字
会話率:30%
苛烈な圧政が行われているバロル王国。
リーテの村もその犠牲となり、村民たちは飢餓に苦しみ、全滅の危機に瀕していた。
そんなリーテの村に、隣国ガドゥル帝国からの軍勢が迫る。
村民たちの運命は……。
最終更新:2023-12-01 16:40:12
2931文字
会話率:33%
美曲(みわ)はある記憶を隠し持つ、女子高生。世間のなんてことない、”その他大勢”に当てはまるようにひっそり暮らしていた。けれどある日、そんな彼女に転機が訪れる。それは、『SCAIR』という男性ユニットの握手会だった____。
高校で初め
てできた友人、由紀(ゆき)につれられ参加した握手会で、まさかのスカウト!?いつも通りがずっと続くと思っていた彼女の人生に、ちょっぴり苦くて、でもとろけるように甘いスパイスがふりかかる。
「俺と夢、叶えるんだろ?」
「俺と一緒にどこまでも歌おうよ」
「僕、美曲とずっと一緒がいい!」
「美曲、手、出して?ん、これでいい。約束ね」
ずっとずっと、この時間が続きますように。
淡いのに、ふと胸が苦しくなるこの気持ちは何だろう。
『ねぇ、君は、何色に染まる?』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 18:00:00
21734文字
会話率:35%
俳句短歌2023参加作品です。
最終更新:2023-11-29 02:44:32
224文字
会話率:0%
夕焼け色に染まる教室での事だ。
僕は『この世で美しい赤い絵の具の作り方』を教えてもらった。
最終更新:2023-11-23 23:41:59
1415文字
会話率:5%
ある日の朝、社畜自称14歳は出勤途中にうんこを踏んでしまう。
そこへ通りすがりの黒髪ロングの美少女JKにこの痴態を目撃されてしまった。人生最大のピンチを迎えた社畜は真なる力に目覚めようとするが......!?
「うんこは螺旋、始まりの臭焉」
意味深なJKの言葉に社畜の肛門括約筋は引き締まる!!
全ての変態に贈る!! 全身が茶色に染まるドタバタ恋愛ラブコメサスペンス!!! 開幕!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 21:53:25
3847文字
会話率:31%
心から愛した人は、燃えるように真っ赤に染まる木々の向こうに、消えていった_。
実家で虐げられて育ったリディアは、十四で三十以上年の離れたベルディアナ侯爵の元へ嫁いだ。侯爵の温かい愛情を受け、幸せに暮らしていたリディアだったが、四年目の
秋の日、異民族の討伐へ向かった侯爵は帰らぬ人となった。悲しみに暮れ、生きる意味を失ったリディアの元に帰ってきた夫はただひとすくいの遺灰だった。
しかし彼が遺した物はそれだけではなかった。遺灰が届いたその一ヶ月後、リディアが侯爵に贈ったペンダントを持った美しい容姿の男が訪ねてきたのだ。そして、こう言った。
ベルディアナ侯爵の遺言により、爵位と財産、そして、前侯爵夫人を相続する。
リディアは遺言により男の妻となり、愛する夫の全てを手に入れた男はそんなリディアを_。
侯爵はリディアに何も教えてはいなかった。けれど、心を交わすことの無いままに死別し、絶望の縁に立つリディアは、新しい夫によって侯爵が遺したものに気づきその愛を知ることになる。そして、リディアを「奥さん」と呼ぶ男の真の願いとは_。
*ほんのりですが残酷な描写があるのでR15にしました。
*ハッピーエンド寄りです。バッドエンドではありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 11:06:11
17119文字
会話率:44%
「夕焼けに染まる空をぼんやりと見上げていたら。
空から猫が降ってきた。
嘘じゃない、これは本当の話だ。」
空から降ってきた猫と、それに出会った人間の話。
最終更新:2023-11-18 15:42:54
2069文字
会話率:36%
サボりぐせのある演劇部の星 明坂澪
その世話役のような、写真部の部長 桜島旭
彼女たちは、「それぞれ違った理由で、ときに同じ理由で夕焼けを探している」
のかもしれない
最終更新:2023-11-12 17:04:16
11658文字
会話率:45%
空が茜色に染まる日没間際は、魑魅魍魎が跋扈する逢魔ヶ時。
この何の変哲もない児童公園にも、現世に未練を残した自殺者の魂が地縛霊として出現した。
生者の度肝を抜かしてやろうと企てる地縛霊が標的に選んだのは、公園を通りかかった一人の女子高生だっ
た。
果たして女子高生の運命や如何に?
(※本作品は家紋 武範様御主催の「夕焼け企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 06:59:49
2903文字
会話率:30%
青年時代を過ごした思い出の土地である日本に、会社の出張という形で再会した壮年の台湾人男性。
彼は今回の訪日で、日本で留学生活を送る娘と再会する約束を立てていた。
堺県堺市中区、中百舌鳥駅。
異郷の地で久々に顔を合わせた父と娘は、晩酌しながら
旧交を温めようと学生街の居酒屋を目指すのだった。
夕焼けで茜色に染まる学生街のそこかしこで灯る、居酒屋の赤提灯。
その柔らかい光は、父にとっても娘にとっても心温まる物だった。
(※本作品は家紋 武範様御主催の「夕焼け企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 07:00:00
3439文字
会話率:28%
日本マクドナルド様の公式X(旧Twitter)@McDonaldsJapan に投稿された宣伝用アニメーションのポスト(参照URL https://x.com/McDonaldsJapan/status/17196404239735032
11?s=20)に前後のストーリーを付けた短篇小説になります。個人的な趣味で創作した二次創作小説作品になりますので、日本マクドナルド様は一切関与しておりません。もし著作権等に問題があれば、この作品のコメントに残していただくか、作者のX(旧Twitter)@ta6107にご一報ください。すぐに作品を削除いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 20:43:01
3329文字
会話率:46%
「彼女が欲しい!」
その勢いでマッチングアプリに手を出した高校生のユウタ。
ちょっと年上の素敵なお姉さんがやってくると期待に胸を膨らませていたユウタの前に現れたのは、じつの母親だった。
「せっかくだから久しぶりに母さんとデートしようよ」
かくして、ユウタは母親に連れ回され、最後に思い出の夕焼けに染まる公園を訪れることになる。
そこでユウタは母の想いと父との約束を聞く。
家紋武範様主催『夕焼け企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 21:25:04
8052文字
会話率:42%
幼い頃からずっと一緒、幼馴染のアオイに対する俺の気持ち。
夕焼けに染まる俺の部屋で。
※家紋武範様の「夕焼け企画」参加作品です。
最終更新:2023-11-01 09:27:17
1159文字
会話率:48%
11月に入るとキャンパスは紅く色付く。そんな景色の中、二人のカップルが紅葉について語るラブコメです。
最終更新:2023-10-29 17:55:03
1929文字
会話率:73%
小高い丘の上から街を見下ろす少女。
オレンジ色に染まる景色は夕日のせいだけではないようで……
『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』の参加作品です。
最終更新:2022-12-29 17:52:02
996文字
会話率:62%
平凡なサラリーマン世界一(せかいはじめ)
仕事終わりに子供を助けたことで、まさか異世界に召喚されるとは…
平凡とはかけ離れた物語が今始まる…!
最終更新:2023-10-16 20:57:26
3028文字
会話率:31%