想いを道具化し、摩耗させながら魔女と戦う世界。少年は成り行き上魔女とうり二つの少女と行動を共にすることになる。それが縁で不本意ながらも魔女狩りに拾われ、魔女狩りの戦いに身を投じていくことになる。
最終更新:2015-08-11 04:57:28
2934文字
会話率:32%
平民出身の母を持つ王太子、王太子の母方の従兄弟、その幼馴染みの娘。無邪気だった三人の関係は、流れゆく月日の中で静かに変質していく。身分制や社会情勢に翻弄されながら、互いに摩耗し続ける彼らの、行く末やいかに……。近世風な世界の、鉱山の町で繰り
広げられる、痛々しい悲恋の物語。[個人サイトとカクヨムにも掲載]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-05 22:17:03
102301文字
会話率:40%
探偵は警察に敵わないと自虐する与名(あたな)は当の探偵事務所所長である。
過去の彼女は霊能力や超能力を用いて犯罪を未然に防いでいた。
しかし、生来、彼女は謎解きを愛しており、犯人が分かり切ってしまうことに苦痛を感じてもいた。
力を振
るっていた彼女は、周囲の期待に応えようと、正義を行っては、その心を摩耗していく。
そうしてすり切れた彼女は、ついに能力を使って犯人を見つけることに飽いてしまう。
自らの力を使わないようになった彼女をサポートするのは、彼女によって救われた、少年である名無(ななし)だった。
少年は想い焦がれる彼女には、清廉(せいれん)であって欲しいと願う。
与名が能力を使わないことをもどかしく感じつつも、彼女に焦がれている為に、少年は甲斐甲斐しくも従ってしまう。
少年は今日もまた彼女の目となって、事件を見過ごす。
彼女を愛するがゆえに。
与名の弟子から今から事件が起こる『であろう』という情報が入り、彼女と少年は三ツ橋グループの一族会議が行われるという場所へと向かう。
三ツ橋の土地は四方を山に囲まれた盆地すべてであり、そこには一族や分家、使用人やグループ企業の従業員などを住まわせている。
私有地により警察組織などは無断に侵入することが出来ず、独自の自治が行われていた。
三ツ橋家の行く末を決める一族会議に入り込むことに成功した少年は、与名の為に情報収集を開始するが―――。
アルファポリスに登録しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-29 22:18:41
68673文字
会話率:22%
神代縁は自らのことを最低の人間だと思っている。
壊れたものや壊れそうなものを見ると、それを美しいと思う。
それが例え人間であっても──そう思う。そんな感性の人間だからだ。
だからこそ、というべきだろうか。縁はとある妄想に囚われていた。
自ら
の感性に相応しい真性の化け物になりたい、と。それが縁の本当の望みだった。
そして、縁は自らを化け物とするかもしれない可能性に出会う。
それは、異常保菌者(バグ)と呼ばれる存在だった。
この世界のバグと出会い、縁はこの世界の外側から、自らの意志を世界に介入させる能力を得る。
そして、その能力を持つ人間が逸人と呼ばれる存在だと教えてくれた水城鏡という女性に案内され、異常保菌者対策室と呼ばれる組織へと縁は身を投じる。
縁はその組織の中で、当たり前の人間としての温かさに触れた。
けれど、それはひとときの安息に過ぎず、縁は自らの中にある獣性を満足させることもなかった。
その獣性が度々顔を出しても、それをまるで怖がらない鏡に縁は不満を感じていた。
しかも、その理由が人間として信用できるからだ。それが、とても、縁には不快であった。
けれど、鏡を狙う異常保菌者、尾賀龍也が鏡の近くに現れたことによって状況は一変する。
鏡の養父であり、その親心から鏡が一人でも生きていける力を付けさせようと異常保菌者の能力に縋った龍也。
その存在の禍々しさに戦慄しながらも、鏡を守るために縁は異常保菌者になりかけている龍也と戦う。
戦いは苛烈なものとなり、縁は龍也を倒すことが出来ないことを知る。
そして、縁は自らの名前ともなった人と人との繋がり、それを断ち切る力を手に入れたことによって状況を終わらせる。
けれど、それは自らを慕ってくれた鏡との縁を断ち切ることでもあった。
それを覚悟して、縁は鏡に自らの能力によって作り出した武器で鏡を貫いた。
それは自らの中にある獣性と再び真正面から向き合う日々の始まりであり、縁は精神が摩耗していくのを感じていた。
かつて自らが浸っていた幸福というものが、如何に自らの獣性と向き合うこの日常の中で大切なものなのかを知った縁。
そんな縁に対して、世界は皮肉なプレゼントを用意していた。
逸人としての力によって、自らを救った存在との出会いを求めていた鏡との再会。それを果たし、縁は自らの中にある心を吐き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-12 08:06:17
128046文字
会話率:33%
気づけば青年はかつて誰も到達したことのない世界の外側「アカシャ」に居た。少女は待ち望んでいた内側の世界からの来訪者に世界の調律役を押し付けて、世界が終わる前の最後の楽しみを満喫することにした。幾多の世界は摩耗し、神と呼ばれる存在はもうアカシ
ャに住まう少女だけになってしまったのだ。摩耗する世界の新たな神となるために、青年はアカシャからの使命を果たしながら少しずつ世界を再生させようと考え始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-11 20:08:44
18500文字
会話率:51%
世界一綺麗な丘。
まだ幼い頃に聞いたそれは、大人になって精神が摩耗しても俺の心に強く焼き付いていた。
「世界一綺麗な丘を見てみたい」
その気持ちを燻らせていた日常の中、俺はある1人の少女と出会う。
最終更新:2015-02-01 22:11:58
4276文字
会話率:31%
宝物を机の引き出しに入れているそこの君。
今引き出しを開けて、宝物とゴミの区別が出来ますか。
そんな感じのお話。
最終更新:2014-05-05 20:41:33
8375文字
会話率:0%
相田 来斗(あいだくると)には14歳から15歳までの記憶が無い。
手がかりは時折見る何かを愛したと言う自分の夢のみ、おまけに精神に障害まで抱えてしまっていた。
10年間頑張って生きてきたけど、生きることに現実感が無く限界だった。
しかし、あ
る日突如白い空間へ、俺をミスで殺したという神を名乗る存在が
生に執着もなかったので消滅を望んでいると謎の少女が神を蹴り飛ばす!!
気づくとそこは異世界、しかもその世界はかつて来斗が記憶が無い間生きていた世界だった!!
その頃の肉体を取り戻し、溢れる活力、摩耗したはずの精神があの頃の輝きを取り戻す。
いつか愛した何かを取り戻す異世界ファンタジー
(旧題 世界の愛が重すぎて俺はもう)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-21 22:41:28
19839文字
会話率:27%
終わらない争いを掛ける戦士たち。摩耗していく心を癒やす術を蒼碧(セーフグリーン)の傘の下に求める。
最終更新:2013-11-30 22:26:09
5640文字
会話率:29%
E.HEMINGWAY原作「老人と海」を自分なりにまとめてみたものです。福田恆存さんの訳も大分参考にしながら書きましたので、二次的なものとして捉えてください。
以下あらすじ。
老漁夫サンチャゴは、八十五日にもおよぶ不漁のあとに大魚を引っ掛け
る。魚との対峙は四日間にもおよび、心身ともに摩耗させながらも彼はそれを釣り上げる。しかし帰路につくと、血の匂いを嗅ぎつけたサメたちによって獲物はどんどん食いちぎられていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-07-17 22:36:07
42559文字
会話率:46%
気が付くと私は暗闇に幽閉されていた。続いて激痛に耐え兼ねて跳ね上がろうとする四肢を抑圧する拘束感が襲いかかってくる。嘔吐感と疲労感、そして諦観。数々の情念に摩耗し、暗闇の奥部から着々と向かってくるものに打ちのめされていく。しかし私は、まだ
この世界と繋がっていたいと強く思った。だから、信念の炎を燃やして暗闇を照らし出す。照らし出して己の行く道を導き出す。炎は私を幻惑する。そして、私が覚えている最後の記憶を想起させた。走行するバスのなかで会話をする二人の少年。不真面目に語られる真面目な話題、ラーメンに対する自らの嗜好性、夏期休暇の予定を言い交わす彼らは、これから青天の霹靂のように襲い掛かる運命の色をまだ識別できていない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-26 15:41:09
6584文字
会話率:60%
「ようじょがはだかになると、うれます」
「って私はロリじゃありませんよ! この魅力溢れまくりなボディーをみやがれです!」
「こういうのが好きとな。んー、うりうり」
「ちょ、やめなさい」
「り、凛先輩、なんだかえっちぃです……」
「……な、な
にやってりゅにょ、あんたたち……」
「うん? えーっと、あの、なんか、胸ポケットにものを入れられるって、ちょっとドキドキするなぁ、とか?」
「なっ、ばっ、何云ってるんだ!?」
「先輩の、えっち……」
テストは全て運任せ。白紙百問四択テストの成績だけで待遇が決まる、通称ルーレット学園。学力なんて関係ないから、やな宿題はぜーんぶゴミ箱にすてちゃってドキドキワクワクが年中無休!
/ 特異な運の利用だとか人類の進化だとかいう大人の思惑が裏で動いていたりするけれど、部室という名の聖域で駄弁ったり、幼なじみと添い寝したり、クラスメートの胸ポケットにコインを詰めたり、明日から自分が来たり、後輩と夜の校舎に忍び込んだりと騒がしい毎日にはそんな事に割く時間なんてないから幕間にちょこっと動くだけ。
/ そんな日常の終わり、拉致されてしまう幼なじみとクラスメート。
「自分の居る世界のすべてを見るから平均を得られる。隣の世界の可能性を知っているから書き換えられる。俺や颯汰の運は副産物なんだよ」
/ 本人達以外知らない幸運の正体、運命への干渉能力で彼女たちを取り戻す。
/ すべては運命への干渉能力のせいで摩耗する心の延命処置。
/ さめない夢、永遠の世界、幸福を演じ続ける匣庭。
/ 何処かで見たようなパスティーシュ。
/ けれどそれは幸せな日々。
/ だから今日も明日も明後日も、聖域での日常を続けていく。
「僕たちの戦いは、まだ始まったばかりだ!」
/ とかなんとか。
X年前にはじめて書いた長編もどきなので完成度は(規制音)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-11 12:00:00
53731文字
会話率:60%
信念が摩耗しても生き続けるべきだろうか
キーワード:
最終更新:2012-04-29 00:16:38
1260文字
会話率:0%
周囲から迫害を受ける孤児の少年。
度重なる仕打ちに身も心も摩耗した彼は、月夜に錆びた一本の刀と出会う。
最終更新:2011-09-21 13:00:57
52766文字
会話率:28%