※完結まで更新します。
「メル・メロール! きみとの婚約を破棄させてもらう!」
わたしには、誰にも言えない秘密があります。
それは、わたしが持つスキルについてです。
「だが、何も不安に感じることはない! これはあくまでも、形だけの
婚約破棄だ! きみへの愛が途切れることは未来永劫あり得ないということを、今ここで誓おう!」
わたしが持つスキル、それは……。
「だから、メル。我が兄を亡き者にし、王位継承権を手中に収めたあかつきには、もう一度きみに結婚を申し込ませてほしい! これはきっと長い道のりになる……だが、たとえそうだとしても、待っていてくれるかい?」
――『溺愛』
わたしと目を合わせた人は、例外なくわたしを溺愛したくてたまらなくなる。
このスキルこそが、わたしが持つ誰にも言えない秘密なのです。
故に、わたしは目を合わせたまま、笑顔で言葉を返します。
わたしを溺愛してくださる殿方の期待を決して裏切らないために……。
「……ええ。喜んで」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 01:00:00
33027文字
会話率:30%
「お、お、おぉああぁ……」
おれはそのくぐもった声を聞き、一瞬、不思議な感覚に襲われた。母のおなかの中にいて、外の会話を聞いているような。だがそれは今、おれは暗闇の中にいて、身動きが取れないからだろう。ああ、それを言ったら冗談として笑っ
てもらえるだろうか。無理だろうな。泣き崩れる母と妻を宥める医者と看護師の声が聞こえる。
「あ、あなたぁぁ、こんな、こんなぁ……」
ひどい姿になっちゃって、か? でも見えないんだ。おれには何も。真っ暗なんだ。意識を取り戻してから二日、いや三日が経っただろうか。……わからないが、が、が、少しは冷静に、な、なってない、なれるはずがない、ああぁぁぁ、まただ。正気の糸が切れそうだ。叫び出したくなる。でも、それすらできな、い、い、い。……ああ、もう何度も頭の中で叫んだ。酸欠になりそうなくらい。脳の血管が切れるんじゃないかと思った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 11:00:00
2774文字
会話率:6%
引っ越した後で『あれ?』と思ったり不満な点が見つかるのはよくあること。それは仕方がないと割り切れる。……だが、この町は異常すぎると彼は思っていた。
「ありがとう」
「おお、ありがとう!」
「ありがとぉ」
「ありがとー!」
「ありがとねぇ
」
この町には『ありがとう』が溢れている。それは良いことのように聞こえるが実際は少し、いや、かなり違った。
「あら、ありがとぉ。お兄さん。はい、手伝ってちょうだいねぇ」
「あ、いや、いいんですよ……」
この町は『ありがとう』で善行を強要してくるのだ。
スーパーの前を通り過ぎようとした彼。ちょうどその時、目と鼻の先で中年の女性が停めてあった自転車をドミノ倒しにしてしまった。
あーあと思う彼。瞬間、その女性と目と目が合った。すると女性はニコッと笑い、彼に向かって「ありがとぉ」と言ったのだ。
それはもちろん、『元に戻すの手伝ってくれるのね。ありがとう』の意味。彼もそれが分かっていた。が、別に『手伝いますよ』と声をかけなければ、駆け寄ろうとも手を伸ばすことすらしていない。
なのに目が合っただけで、だ。彼は自分のことを善人だと思っていないが悪人だとも思ってない。なので無視するのはばつが悪い。駆け寄り、『手伝ってほしいと言われれば手伝ったのになぁ』と彼は釈然としない気持ちのまま自転車を元に戻すのを手伝った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 11:00:00
3180文字
会話率:69%
「この角を曲がって・・・・・・あの家だな。インターホンをっと」
『やぁよく来たな我が助手よ。さ、遠慮せず中に入ってくれたまえ』
インターホンが切れると同時に門とドアが独りでに開いた。
僕はウキウキした気持ちで中に足を踏み入れた。
何せ博
士は研究所を引き払ってこの家に引っ越したのだ。
一見なんの変哲もない古びた一軒家だけどきっと何かあるに違いない・・・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 10:00:00
913文字
会話率:40%
どれかを強制的に授ける。
あの世に行く・息が切れる・息が絶える・息を引き取る・往く・いけなくなる・永眠・往生・おめでたくなる・帰らぬ人となる・くたばる・死去・死ぬ・昇天・逝去・斃れる・他界・長逝・露と消える・天に召される・亡くなる・不幸が
ある・崩御・没する・逝く・臨死・臨終
明日香。お父さんに力を貸してくれ。
一人でも多く地獄へ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 21:23:13
254文字
会話率:0%
徹夜でソシャゲをやっていたとある少女は、寝不足からくる不注意で階段から落ちて人生を終える。
しかし、その意識が途切れることはなく。
次の瞬間、彼女は小高い丘の上の木に転生していた。
動けない、目を開けない、喋れない。
そんな状況から、ど
うにかしてその場での自由を手に入れた彼女は、騒ぎを聞きつけてきた少女たちから自身が伐採されそうになっていることを聞き……
地球神話から枝分かれた未完の大作、ここに開幕。
※個人的にスクロールだと、一字下げのギザギザが綺麗じゃないと感じてしまったり、単純に見失ってしまったりするのでしてません。
※地球神話〜誰かの心の物語〜のシリーズ作品ですが、化心と同じ世界を使っただけの完全新作です。
化心本編のキャラも一部出ますが、化心を読んでなければ読めないものではありません。
※完結後は化心に繋げていく予定です。
化心も読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 12:20:00
769920文字
会話率:32%
幽霊は、人を驚かせることで摂取できるエネルギーで活動している。
反対に、そのエネルギーが切れると、存在そのものが消えてしまう。
そんな幽霊にとって最も憂鬱な季節は、人間が前向きになる春だ。
さて、人間を驚かせることが苦手な”私”は今年も、春
を越えるために奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 21:08:44
7272文字
会話率:55%
錬金術師の名門アルスター家に養子として引き取られたアメリア。類まれなる才能と真摯な努力の甲斐あって、史上最年少で宮廷錬金術師となった。しかし妹リベラの誕生と共に状況は一変。周囲の期待は全て妹へと向けられ、家からも同僚からも煙たがられるように
なった。
それでも直向きに仕事をしながら、日々嫌がらせのように任される仕事量を熟し続けるアメリア。そんなある日、婚約者のカイウスから婚約破棄と宮廷からの追放を言い渡される。
婚約者は妹に奪われ、宮廷付きの地位をはく奪され、積み上げてきた何もかを失い絶望の淵に……
というわけでもなく、むしろアメリアは感謝するのだった。
「今までありがとうカイウス様。それにリベラも、これから大変でしょうけど頑張ってね?」
職場のパワハラから解放され、浮気する婚約者とも縁が切れることに喜び、再会した幼馴染と一緒に新天地で再スタートを遂げる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 20:01:23
251197文字
会話率:46%
錬金術師の名門アルスター家に養子として引き取られたアメリア。類まれなる才能と真摯な努力の甲斐あって、史上最年少で宮廷錬金術師となった。しかし妹リベラの誕生と共に状況は一変。周囲の期待は全て妹へと向けられ、家からも同僚からも煙たがられるように
なった。
それでも直向きに仕事をしながら、日々嫌がらせのように任される仕事量を熟し続けるアメリア。そんなある日、婚約者のカイウスから婚約破棄と宮廷からの追放を言い渡される。
婚約者は妹に奪われ、宮廷付きの地位をはく奪され、積み上げてきた何もかを失い絶望の淵に……
というわけでもなく、むしろアメリアは感謝するのだった。
「今までありがとうカイウス様。それにリベラも、これから大変でしょうけど頑張ってね?」
職場のパワハラから解放され、浮気する婚約者とも縁が切れることに喜び、再会した幼馴染と一緒に新天地で再スタートを遂げる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 11:00:00
9315文字
会話率:40%
10回という死を体験してきた。
まるで、何度も同じ苦痛を強いられる拷問の様な最後。
何故、私はこのループから抜け出せないのか。
何度も考えた。
だが答えは一向に出てこなかった。
何故なら、1つ1つの死に対して様々な要因が働く為、何が原因なの
か、それすらも分からないからだ。
ならば、もうこの私が今生きているこの時間は現実であって現実ではないのかも知れない。
何故、私だけがこんなにも苦労しなければいけないのだろうか。
もう何もかもがどうでも良くなった私は吹っ切れる事にした。
という事で、普通の公爵令嬢な私ですが、悪役令嬢にジョブチェンジさせて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 07:10:00
2610文字
会話率:22%
大公子のシャルル・アルベールは帝国の次期大公。父は母が好きすぎてストーカーレベルの溺愛。お陰で息子のシャルルは恋愛に超クール男子に成長してしまう。ついたあだ名が「氷の大公子」並みいる花嫁候補社が名乗り出る中、完全無視で独身生活をおおかしてい
ます。結婚願望自体はありませんが、義務として結婚する意志はありますが。そこは割り切れる相手をご所望です。そんな中とある偶然に出会った女性と運命に導かれるように。
クールな公子と勝ち気な公女のドタバタラブラブコメスタート。
今回はショート連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 14:27:47
24862文字
会話率:18%
バンド活動がうまくいかない光輝。ギターの弦も切れるばかり。バンドメンバーともちょっとしてことで仲違いをいをしてしまう。そんなとき光輝は知らない場所へ迷い込む。
最終更新:2024-04-20 18:51:31
3774文字
会話率:66%
これは私たちの住む世界とは異なる世界のお話。
その世界には、魔法と呼ばれる不思議な力、傷を治す癒しの力、人知を越える体技、相対する者を圧倒する剣技、一瞬の隙も与えない守りの技、それらを支える鍛冶の技、がある。
人々は自らの能力を用
いて日々を過ごしている。冒険と言われる出来事もあるだろう。
しかし、その世界で冒険と言うのは《望みの搭》への挑戦を指すのだ。
《望みの搭》そこには神がおわすという。
これはそんな《望みの搭》にまつわるお話。
初作品で初投稿です。10話程、ストックがあります。ストックが切れる迄は隔日で投稿したいと思います。その後は1週間に1話以上投稿出来たらと思います。
完結保証です。感想は初作品ですので、完結するまでは見ず、お返しもしない事にします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 15:39:52
183842文字
会話率:49%
神社巡りが趣味になると、どれだけ多くの御利益が貰えるか。というのが皆が気になるところだと思う。
折角だから『相性の良い神社』を。
その見極め方を聞いたら、バッサリ切り捨てられた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申
し訳御座いません。
注意事項2
相性の良い神社の見分け方。
なんてありますが、見つけられた、辿り着けた時点で相性は良いと思うんですよ。
『なんか此処ヤバい。帰りたい』と思わなければ。
これ、神社に限らず場所全般にいえることですね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 21:21:37
893文字
会話率:48%
突発的な吸血衝動に駆られて、家を飛び出した。
人混みに紛れて自分の匂いを消す。
こうすれば見つからないと思っていた。
逃げ切れると思っていたのに。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
夢の中だけ吸血鬼。
苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 19:40:40
811文字
会話率:39%
全てを焼き払う、八大地獄の様な真夏日に、彼女は御礼参りに訪れた。
釜で似たように茹だった顔をして、それでもうわ言の様に意志を連ねて此処に来た。
『私にとっちゃ、蜘蛛の巣が焔で焼かれるよりも、上様に見放される方が余っ程怖い事でありますよ』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
個人的には気に入ってます。
来なくても、梅香の君には届いてそうですね。
また梅香の君の人となりの話がしたくなりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 09:25:22
1045文字
会話率:30%
BLです。
なんやかんや大好きな、ハイレベルな攻め二人に愛されて困っちゃうどこか鈍感な受けの話です。
高校の同級生。
アイドルみたいに可愛くてカッコいいみんなに人気者のタツキは、暗くてメガネのミコトの幼馴染だ。
高校で有名な不良の真木君がタ
ツキに告白するって噂を聞いたミコトは、タツキを守るために真木君に告白をやめるように言いにいく。
怒った真木君が「おれが好きなのはお前だ」とミコトに迫ってきた。自室まで引っ張り込まれて。上からのしかかられて。
おれ?! なんで?
低い声で何度も耳元で告白されているうちに、なんだかトロンとしちゃうミコト。
「チョロすぎて心配だ」と真木君に心配される始末。
自宅に送ってもらうと、心配して待っていた幼馴染のタツキに「おれが好きなのはお前だ。お前だけが好きなんだ」と告白される。
嫉妬と独占欲丸出しの二人に挟まれて、ミコトは無事に乗り切れるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 14:01:55
8917文字
会話率:29%
村娘として埋没していたい主人公リュリュ。ある日勇者が訪ねてきて魔王をとか言い出した。
話を聞きたくないと逃げ回るもあまりのしつこさに根負けして話を聞くことにしたが「たった七人でそんな旅に出たくない!!」と勇者から逃げ出した。
果たしてリュリ
ュは勇者から逃げ切れるのか
予約投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 00:10:00
688012文字
会話率:41%
元伯爵令嬢のエステルは没落して、庶民として王都の下町でのんびり暮らしていた。そこへある日突然やってくる美男子。それはなんと幼なじみの王子様だった。
「エステル! 迎えに来たよ! 結婚しよう!」「は?」
平和に暮らす嫁ぎ遅れ没落令嬢の元に
舞い込む、八歳も年下の王太子からの求婚。果たしてエステルは執着王子から逃げ切れるのか?
中編の短期連載の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 14:24:24
60985文字
会話率:30%
君ならじっと張られた水の上を歩いたって、波も残さずに逃げ切れるよ。
最終更新:2024-03-30 01:37:20
1217文字
会話率:0%
父が腰巾着をしていた相手の家に、都合よく使われるために嫁がされたマリーゼ。
虐げられる日々の中、夫の愛人に殺されかけたのをきっかけに、古い記憶が蘇った。
そうだ! 私は前世で虐げられて殺されて、怒りで昇天できずに三百年ほど地縛霊になって、こ
の世に留まっていたのだ。
せっかく生まれ変わったのに、私はまた虐げられている。
しかも大切な人の命まで奪われてしまうなんて……こうなったら亡霊時代の能力を生かして、私、復讐します!
※カクヨム様、アルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 12:08:03
130948文字
会話率:27%
ある日少年は、突然異世界へと転生してしまう。平和に暮らしていたのもつかの間、魔力量が極端に少ないことが判明し、「忌み子」として村中から蔑まれるようになってしまうが――
「――序列二位の、龍神?僕が倒したのが?」
この世界の神の天敵
、神獣を倒してしまう。それも二番目に強いのを。しかもなんか、神の核みたいのも吸収しちゃった。
神の力を手に入れた主人公―エルは、本物の神から追われる身となってしまう。果たしてエルは力を隠して逃げ切れるのか。あるいは、本物の神に抗えるのか。
これは忌み子とまで呼ばれた少年が、神になるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 00:28:12
452954文字
会話率:39%
Bluetoothってよく切れるやん?
最終更新:2024-03-12 18:52:30
2019文字
会話率:40%
いつもどおりにアークギルドの汚れ仕事をしていた俺は、長年仕えていた「おやっさん」に裏切られあっけなく死んでしまう。
しかし死の淵で俺はよみがえり、『不死』のスキルを身につけていた。
絶対に死なない『不死』のスキルーーこれは最強のスキルなの
では?
そう思って悪さを働いた俺だったが、
空腹で衰弱していた俺は、『魔王討伐団』のミハニカという女性に捕まってしまう。
(ストックが切れるまでは火・木・土の21時前後に更新。カクヨム先行)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 14:57:20
34684文字
会話率:37%
音楽好きの男子高校生、青山 結人《あおやま ゆいと》は、同級生のいじめによりひきこもりネットゲーマーとなっていた。
そんなある日、夜いつものようにネトゲをしていると突然の体調不良に陥り意識不明に。
あまりの痛みに死を覚悟した結人。意識が途
切れる間際、これまでの自身の人生を悔いて絶望する。
「どうせ死ぬなら、死ぬ気で何かをやれば良かった」
やろうと思っても結局行動できずなにもできなかった。配信者、歌い手、親孝行、そして幼馴染、黄瀬 日向《きせ ひなた》との「いつかバンドをやろう」という約束。どれも果たせなかった。
(......生きてたら、死ぬ気で頑張ってみよう)
――後悔したまま終わるのは嫌だ。
......そして目覚めると青山結人は女になっていた。
これは女体化し、最強の歌声を手に入れた青山結人と、四人のネトゲ友達とで結成されたガールズバンド成り上がり物語。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ブックマーク、☆☆☆☆☆での評価が執筆の重要なモチベとなります!よろしければ、ぜひお願いします!
◆カクヨム様でも投稿中(先行配信)です!よろしければそちらも応援お願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-27 12:17:33
153151文字
会話率:55%