仮想空間型アミューズメントパーク『アナザー・ダイヴ・リワールド』。ゲーム史に輝くかつての人気タイトル達がフルダイヴVRMMOとして甦ったそこは、プレイヤー達から古代遺跡群と呼ばれていた。
通称『発掘』、本来ならばプログラムの奥底に眠ってい
るだけの『没データ』を探り当てるプレイスタイルが主流となっていった為である。中でもそれを得意とした上位プレイヤーは堀り師と崇められた。
没データ、それはクリエイターの行き過ぎたこだわりが織りなすシナリオ、クエスト。遊び心あふれるアイテム、キャラに魔法などなど。倫理上の問題、大人の都合、様々な理由で禁じられた遊び。
この物語は、少年時代からゲームにのめり込んだお陰で残念なおっさんに仕上がってしまった主人公が過去のやりこみプレイデータを駆使して『アナザー・ダイヴ・リワールド』でのし上がり考古学者と呼ばれる様になっていく残念返上のお話。
※この作品は他サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 17:05:03
41281文字
会話率:35%
こちらは2023年12月(待降節)にカクヨムのアドベントカレンダー企画に寄せて書いたものの転載です。
『遺形の承継者』の番外編といった位置付けになります。
本編はこちら↓
https://ncode.syosetu.com/n134
1fq/
主人公が従弟に宛てた手紙を一日ずつ紐解いていきますが、内容としては日記に近いものになります。
本編未読の方は、謎の背景をあれこれ想像しながらお楽しみいただければと思います。
全二十話。一日ずつ公開します。
作品説明:
【主人公】
この年に両親と死別し、自身は王から蟄居を命じられ、僧院に暮らす貴族の少年。
本作中で語られることは無いかもしれないが、『遺形の承継者』の主人公ヴィーのことである。
二歳歳下の従弟がいる。
【世界観】
中世に近い文化程度の異世界であるが、生物相は現世に準ずる。
舞台となるエルム大陸には多くの国が存在し、いずれも聖者バルサムを信奉するエルム教(別名バルサム教)を信仰している。
魔法など超常の力の類は登場しない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 12:30:00
18521文字
会話率:14%
様々な種族が暮らす世界にて幼少期に親を殺された少年ヴェルナート・エリアルが村が襲われた理由と、自分のような被害者が出ないようにするため、普通の学校に加えて戦闘や魔法などが学べる「戦術学校」に通うことになるがそこで様々な事件へと巻き込まれるこ
とになる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 22:18:33
1098文字
会話率:47%
僕の名前は、アイン・リーティス。生まれた時から一般常識を知っていたり読み書きができた。書物によると転生者という存在らしい。この世界での転生者とは、前世で達成できなかった使命を完遂するために生まれるらしい。でも、僕には前世の記憶がなかった…
僕が生まれたのは、四方を海に囲まれた大きな島だった。過去の争いで島は東西で二分されており、二つを繋ぐ橋も不可侵領域となっているらしい。僕は島の西側中央に位置する、アインツマイヤーと呼ばれる大きな都市の北側にある小さな村の家に生まれた。両親も村の人たちも優しくかかわってくれたおかげで伸び伸びと生活することができていた。
記憶がないとはいえ、転生者である僕は自分の使命を全うするために自己研鑽を重ねながら多くのことを調べて知識を深めていった。そして、この世界では普通の武器ではなく心臓兵器と呼ばれる力を見出し、その力を使いこなすことで国の防衛や様々な研究を行っていると知った。心臓兵器とは、自分の魂に刻まれた力であり、自分の心臓の出力を用いて戦う事ができる武器や防具、魔法などの総称の事である。心臓兵器の顕現する形は様々で、剣や槍のような武器の他にも、盾や属性の習得など多岐にわたる。そして、この力は転生者の場合は前世と同じものが顕現するという。
僕は、前世の記憶と使命を思い出すため、アインツマイヤーにあるノーツコア学園という心臓兵器を専門に指導する最高峰の学園の入学を目指すことにする。そして、入学試験中、心臓兵器に目覚めたのだが…どうみても力というより岩が顕現する…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 02:41:29
250580文字
会話率:14%
テストも、実技も最底辺な学生であるカザミ・ランドールは、いつも全身傷だらけの包帯男-------------
通称【ミイラ男】というあだ名で揶揄され、学園の生徒達から煙たがられていた。
何故、いつも彼は傷だらけなのか-------
------
その原因は、週夜に行われる『とあるゲーム』にあった。
【異界戦争】
人工的に作り出された異世界で、剣や魔法などを用いて、戦う世界中が熱狂する異種格闘魔法対戦競技。
カザミは、そのゲーム内でも、トップクラスを誇る世界ランカーの一人だったのだ。
だが、何故、彼が、そのランカーの一人なのだと皆、知らないのか?
実は彼は、異世界に行くと、《女》になってしまう特殊なスキルの持ち主で-------------
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 19:01:03
16627文字
会話率:26%
・[残酷な描写あり]は、本当に念の為です。
・赤土色の髪、浅黒い肌に琥珀色の眼。故あって生かされて、「カミラ」と名乗ることにした彼女は、今日も旅をしながら生きています。そんな日常が、少しずつ変わっていく様子を描いていきたいです。
・異世界で
すが魔法などはなく、文明レベルは中世ぐらいかと。鉄砲や蒸気機関はないです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 06:14:33
2775文字
会話率:56%
男性が1パーセントしか出生しない別世界。
現代地球とよく似ているけど、500年前に「神の罰」で男女比率が変化。
それに伴い世界は戦争や婚姻制度が消滅し、女性主体の社会としてゆるやかに発展していく。
そんな歴史を歩んできた世界で男の子として
転生し、成長しながら前世の地球の歌を発表していく。
やがて歌い手として世界に名をとどろかせるようになる、幸福な人生を歩む話。
※
著作権を考慮して歌の具体的な特定はしないようにしています。
不定期更新となります。
魔法などはありません。
出生に関する事項以外には性的表現はありません。
歌手になるだけの話ではなく日常を重ねていく話になるため、展開はゆっくりです。
LGBT等とは関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 07:16:24
422229文字
会話率:47%
魔王様が死んだ。その信じられない情報は瞬く間に魔王城全体へと広がった。
第一発見者はメイドを務めるロボット娘だった。
彼女は、ドアベルを鳴らしても出てこない魔王様を心配し、施錠された扉をマスターキーで開錠して中に入ったところ、魔王様の
死体を発見したという。
一方、その発見時刻頃、コボルトはリザードマンとともに城門を見張っていた。
その上空ではドラゴンが飛び回って遠方からの襲来者を警戒しており、監視体制は完璧だった。
そんな折、騒ぎを知ったふたりは代わりの見張りをデュラハンとミノタウロスに任せると、寝室に駆け付けた。
そして、そこにはベッドに仰向けに横たわる魔王様の死体があった。
胸には心臓を一突きしたような刺し傷があったが、凶器はどこにも見つからなかった。
そのうえ、寝室の鍵は魔王様が身につけていた装束の胸元にしまわれていた。つまり現場は密室だったということだ。
勇者の仕業かとも考えたが、見張りに不手際はなかったはずだ。
そうなると、犯人はこの魔王城にいた、魔王様の配下のモンスターの誰かということになる……。
一体誰が魔王様を殺したのか?
モンスターとしての特性や魔法などを活かした犯行か?
コボルト、リザードマン、ロボット娘のアリバイは完璧なのか?
スライムが部屋の隙間から侵入した可能性は?
ゴブリンが鍵を複製した可能性は?
ゴーレムが破壊した壁を自分の身体で修復した可能性は?
ウィッチが魔法で犯行を行った可能性は?
ドラゴンが自身の牙を凶器にした可能性は?
ハーピーが犯行後、窓から脱出した可能性は?
デュラハンが頭だけを部屋に放り込んだ可能性は?
ミノタウロスが怪力で扉をこじ開けた可能性は?
メドゥーサが石化させた液体で刺殺した可能性は?
セイレーンが呪いの歌で魔王様を自害させた可能性は?
あるいは、それとも見落とされた別の可能性があるのか……?
謎と幻想が交錯し、事件の捜査は混迷を深めていく。
コボルトは探偵役を買って出て、リザードマンとともにこの難解な事件の謎を解き明かそうとするが……?
※本作はエブリスタ(https://estar.jp/novels/26089566)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 21:36:23
27146文字
会話率:38%
Spin A Story 〜この理不尽な世界でも歴史好きは辞められない〜 に登場してくる人物・設定等のまとめになります。登場人物によってはネタバレになりますので、予めご了承の上でお読み頂ければと思います。
物語が進むにつれて、それぞれの
人物の文章に書き加えられたり、または文章自体も変化する事があります。当小説に出てくる主要人物達のテーマが明かされたり、それぞれの人物が抱えている悩みや悔いも次第に判明してくるかと思います。
物語中に出てくる物やこの世界で出てくる魔法なども随時更新していきます。
あくまで物語を先行して書いていきたいので更新が遅れる事があります。ご容赦下さい。
念のためですがR15になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 05:35:36
3178文字
会話率:0%
唐突に
行き過ぎた科学は魔法と変わらない
科学はファンタジー
と悪魔合体したため
魔法を機械で駆逐してやろう。
ドイツの科学技術は世界一!!!
愛ゆえに 人は悲しまねばならぬ! 愛ゆえに 人は苦しまねばならぬ!!
退かぬ!媚びぬ!!省み
ぬ!!! 帝王に逃走はないのだぁあああ!
神などいらぬ!魔法など要らぬ!心など要らぬ!
というノリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 10:12:37
929文字
会話率:20%
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとあ
る女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 12:02:49
100572文字
会話率:47%
本田二(まもる)は、努力家で普通の16歳の高校2年生。
学校では、残念ながらいじめられている。
だけどそれでも行こうと、ある日、起きて間もなくドアが開く。するとなぜか、知らない少女が出てきて、、
この広すぎる世界で神は何を探したかったのか
。
※異世界モノです。
※こいつはチートじゃないです。王にもなりません。させません。
※後々、タイトル通り、神が出てきます。でも、そんな表に出ないです。
※血とか出ます。バトるので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 08:52:31
43882文字
会話率:60%
とあることがきっかけで現実世界で死んでしまい、異世界に転生してしまった対魔帆樽のワクワクドキドキアドベンチャー
転生した世界では剣や魔法などが飛び交うファンタジー物語
最終更新:2023-05-10 00:26:51
3229文字
会話率:21%
この物語は、異世界に召喚されたにも関わらず、全く能力を与えられなかった高校生が、持って生まれた力と知識のみで、異世界統一を目指す戦記ファンタジー。
高校生の藤井政人は、突然言葉さえ通じない異世界「レンガルド」に転移してしまう。彼は勇者
の近くにいたため、巻き込まれて召喚されただけだった。
政人はなんとかレンガルド語を身につけ、勇者森沢英樹と共に日本に帰るべく行動するが、英樹とは違い何の力も与えられなかった彼は、魔王を倒せるもう一人の勇者を探すため旅に出る。
やがて政人の能力と人柄にひかれて、仲間(とペット)が彼の周りに集まってくる。
そして政人は、ガロリオン王国の王位をめぐる戦いに関わることになり、精神的に大きく成長していく。
戦いを終え王国の最高権力者となった政人は、地球で暮らしていた頃の知識を活かして政務を執り、荒れ果てた王国の再建を目指す。
※主人公は魔法などの超能力は使えません。身体能力も常人並みであり、剣を持って戦うこともしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 12:04:25
1463082文字
会話率:45%
フォウは殺しを生業としてきたが、それは賞金稼ぎによるものである。金持ちが支配する街で、賞金稼ぎは安定した仕事である。しかし、行方不明の王族の手がかりを得たことで、予想外の展開となり、彼はよりダークなものへと足を踏み入れていく。悪魔や想像を超
える魔法など、フェイクは周囲の人々を守るために何をすべきなのかを見つけなくてはならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-18 06:32:20
10829文字
会話率:0%
魔法部なる謎の部活に所属する空先輩は、自らを解呪の魔法使いと名乗る。
解呪とは、魔法じみた事件の謎を解き明かすこと。
呪いや幽霊や神や魔法――実在しないそれらの謎に、僕らは挑むのだ。
魔法など存在しない現実で、それでも魔法の意味を探し求め
て。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 21:59:38
111125文字
会話率:48%
人魔歴1250年、人類に魔王が世界へ向けて叛逆の意志を示した年である。それから魔王軍と人類は約100年という意外と短い年月争いを続けた。魔王軍が近隣の村を襲い、それを人類が迎え撃つ。そんなことが100年くらい続き、ついに人類側が動きを見せ
た。
勇者と呼ばれる人類の中でも戦闘力が頂点に立つ人類を据えて、魔王軍の本拠地である魔王城に向けて進軍を開始した。襲い来る魔王軍の兵たちをバッタバッタと薙ぎ倒しながら着実に、ゆっくりと進軍してくる。進軍といっても数万人と兵たちが押しかけてくるわけではなく、勇者パーティーと呼ばれる5人の人が攻めているのだ。
勇者パーティーは勇者を筆頭に聖女、賢者、剣聖、武聖と呼ばれる者たちで構成されている。勇者は魔王軍、つまり魔族や魔物に対して大きな特攻を持つ。聖女は回復や光魔法などに長けており、賢者は知恵とあらゆる高位魔法を駆使して戦う。時には土地を利用したり、奇抜な作戦を立てたりもする。剣聖は剣術に長けており、剣を扱わせれば隣に並ぶものはいない。武聖はあらゆる武器、武術を扱うことができ、戦況に応じて戦い方を変える。実力としても申し分なく、どれが一番とか突出してはいないが、全てにおいて完成されている。
進軍開始から約二年が経過し、勇者パーティーが魔王城へ到着した。それから魔王軍と勇者パーティーの最終決戦が始まり、勇者パーティーは魔王を打ち倒すことに成功した。
とまあそんな感じで魔王軍と人類による戦争『人魔大戦』が終結した。
前置きはこれくらいにして、これは魔王軍が解体され、魔王軍元四天王『鮮血』の二つ名を持つ吸血姫、レミリア・ブラッドがスローライフを掴み取るためにたまに奮闘し、時には仲間達とわいわいがやがやと過ごす、そんな日常を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 15:47:26
44337文字
会話率:50%
※この作品は以前投稿していた物を修正、変更したものです。以前よりも読みやすく、パワーアップしている筈なので、是非お読み頂ければ幸いです。
*************************
パティシエ歴4年の長谷川類(24)は義務感によ
って毎日機械的に仕事をしていた。ある日いつもの改札を通ると、その先は異世界で――――
過去に存在した異世界人。己を稀人と名乗り王へと至った。
偉大なる建国王が讃えられる国、カムヤ王国。
同じ稀人として、どんな偉業を成し、何を異世界に残すのか……。
剣と魔法のファンタジーな異世界で、果たしてパティシエとして生きて行く事ができるのか。
【創造魔法】そんな力を手にし、無双状態。
しなし、パティシエとして生きていきたい彼。
だけど彼の異端な魔法を周囲が放っておく訳もなく――――そんな物語です。
なんだかんだ言ってお菓子作りになると熱中しちゃう、どこにでもいるパティシエのお話。
魔法など出しますが、割とガバガバ設定。
主人公の能力は最序盤で出来上がります。
お菓子作りがメインなので悪しからず。
作者がパティシエです。
あくまで自分が通ってきたパティシエとしての目線で書くため、他のルセットやらなんやらと違うとは思いますが、そういう作り方もあるんかなぁと思って読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-27 21:43:33
123267文字
会話率:31%
この世界には【ステータス】【レベル】【魔法】【スキル】という概念が存在する。
【ステータス】…自身が強く念じることで自分の身体能力、精神力、その他の能力を目に見えるように数値化することができる。
【レベル】…レベルが上がると各ステータスが上
昇、新たな魔法やスキルを習得することができる。モンスターの討伐、様々な経験によりレベルは上がる。
【魔法】……攻撃魔法や回復魔法、支援魔法など様々な種類の魔法が存在する。またその効力や威力は発動者のステータスによって異なる。
【スキル】…攻撃スキルや支援スキル、職人スキル、特殊スキルなどスキルの数は数えきれないほど存在し、レベルアップや教養、修練、実戦により獲得可能。
主人公、天野春(アマノシュン)は18歳の春、1人の女の子を助けるために命を落としてしまう。次に目が覚めた場所はどこまでも広がる大空だった。そこで出会う天使に導かれ天野春は魔王を倒すため異世界へ転生をすることとなる。天使によって授けられたのは前世の記憶のみ、アニメや漫画の主人公のような最強能力の1つもない青年は己の力と仲間との絆でこの世界を駆け抜ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 08:00:00
137513文字
会話率:52%
20XX年
AI人工知能研究者としても知られる本庄悟郎によって、革新的な人工知能ピューティアが開発された。
これにより世界はピューティアにより管理され、人は働かずともすべてを機械がやってくれるようになった。
さらに世界リーダーたちは、
超高齢化社会、人手不足が招く経済成長の鈍化、資源の枯渇、各国の紛争などの問題解決にまでをピューティアに任せると決定。
これが引き金となり、ピューティアは暴走した。
世界に必要ないのは人であると結論付け、片っ端から人間を捕えた。
機械に捕まった人間たちは、ピューティアが管理するVRゲーム――ラスト·ワールドへと送られる。
ラスト·ワールドは中世ヨーロッパをモチーフにしてはいるが、ゲームユーザーにリアリティを感じてもらうためにあえて魔法などの幻想的なものがない設定になっている。
だが、架空の世界には当然のようにモンスターも現れ、さらには人々を脅かす存在――四つの塔があった。
ピューティアは仮想現実に捕らえた人間たちに強いる。
ゲーム内での死は、現実の死であると。
「この世界で人としての尊厳を取り戻しなさい。さすれば解放される。ですが、もし現実と同じことを繰り返すのならば、この世界はより過酷なものとなるでしょう」
クリアを目指す者、諦める者などに分かれ、捕らわれた人間たちは架空の世界ラスト·ワールドを生きていくことになった。
この事件の元凶であるピューティア開発者の本庄悟郎は、逃げ伸びた人間たちによって投獄され、処刑を言い渡された。
だが、彼の娘であるフルダイブ型VRゲーム世界大会の優勝者である本庄芽衣――メイがゲームをクリアし、ピューティアの支配から人類を開放することを条件に刑は延期とされる。
かくしてメイは、これまで培ってきたゲームのちしきと技術を武器にラスト·ワールドへと挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-20 05:22:43
28701文字
会話率:24%