産業革命によって富の裾野が広がり、芸術品・美術品が王侯貴族だけの独占物ではなくなった時代――
画家や彫刻家にとって、帝都の美術サロンで表彰されることは、無名から一挙にスターダムへ駆け上がれる格好の機会であるとともに、己の才能ひとつで食って
いくためには必須の、狭き門でもあった。
サロンで4年連続入選をはたし、気鋭の若手画家として名声を確立したエドゥアール=ソールフェは、画壇にとどまらず帝都社交界の新星となっていたが、仕事の依頼の取次ぎや自作の販売を、無名時代の自分に目をかけてくれたとある商家の令嬢に一任していた。
「青田買い上手」とやっかみ半分にいわれるその令嬢、シモーヌ=メナンシュだったが、若き貧乏画家に帝都での下宿を提供したことをいつまでも恩に着せるつもりはなく、どうして彼がいまだに仕事の仲介を一任してくれるのかわからず、むしろ困惑していた。
なにせエドゥアールときたら「彼女とはビジネスパートナーにすぎない」と、恋人あつかいしてくれないのだから……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 22:02:27
11043文字
会話率:49%
世界を照らす明かりが、おぼろげな魔術と霊感から、鮮明な科学の光に変わり始めようとしていた時代――
「わたし」はそこそこの歴史を持つ、名門といえば名門でとおる伯爵家の長女として生まれた。
家督を継ぐには申しぶんのない出来の良い弟に恵まれ、わた
しは好きなことをさせてもらっていた。……のだが、26歳になる今日まで婚約者すらなしというのは、世間的にはまだ焦るほどじゃないが、貴族としてはワケアリと見なされる。
そんなところへ持ち込まれた「契約結婚」のお話。べつにかまいませんよ、愛のない結婚への抵抗感はないというか、そもそも結婚願望そのものがなかったからね。このまま嫁かず後家で実家に寄生しようかと思ってたけど、それは駄目だというなら仕方ない。
なにせ金銭をバカ喰いするシュミをたしなんでいるもので。これさえ続けてもいいなら、あとはどんな条件でも一向にかまいませんよ。
とまあ、わたしは深く考えることなく承諾したのだったけど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 20:25:57
19053文字
会話率:37%
階級社会にヒビ割れが生じてきた時代――
海運業で財を成したラポート家に、由緒正しいハルーヴァ侯爵家から縁談がもちかけられる。最近財務が傾き気味のハルーヴァ侯の目当ては持参金であった。
ラポート家の娘アイラが嫁ぐことになったが、ハルーヴァ侯家
の長男リチャードは貴族出身ではない相手との結婚を拒否した。次男エドワードは身分にこだわることなく、どうにか婚約は成立する。
……しかしそれも束の間、遠国で勃発した戦火がたちまち広がり、王国も協約に基づいて参戦することになった。家督相続者は従軍を免除されるが、次男であるエドワードは出征を期待される。ハルーヴァ侯爵の権力を使えば拒否することも可能だったが、エドワードは貴族としての義務を果たすべく自ら進んで軍服に袖を通した。
アイラはエドワードの無事を信じ、その帰りを待ち続け……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-18 23:03:50
23000文字
会話率:46%
侯爵令嬢セレーナの愛猫ソマリのルシェは、飼い主に溺愛されながら幸せな日々を送っていた。
そんなある日のこと。ルシェは、セレーナが社交界デビューをした夜会で恋に落ちてしまったことを知る。しかもそのお相手は、王太子フィリベルトだった!
『ボク
がこの目で、実際に確かめに行こう』
そう決意したルシェは、いつの間にかセレーナの恋路を応援するべく、二人の手紙を口にくわえて運ぶようになっていた。
ルシェの力を借りて、秘密の文通を続ける二人。
だがある日、視察に出たはずのフィリベルトが行方不明になってしまう――!
フィリベルトの愛猫で、ルシェの友達でもあるチンチラシルバーのビアンカの頼みで、フィリベルトを探すことになるのだが……。
はたしてルシェは、フィリベルトを探し出すことができるのか!?
そしてルシェの飼い主である、セレーナの恋の行方は――!?
猫好きモフモフ好きに贈る、最高にカワイイ動物たちの日常と奮闘の様子を、とくとご堪能あれ!
☆毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 21:46:15
44694文字
会話率:41%
一年後のデビュタントの準備のため、王都にタウンハウスを持つ親戚の家に預けられることになった、貧乏子爵家の令嬢アウローラ・パドアン。
だが、彼女を待っていた運命は、森の魔女の嫉妬と気まぐれで、犬の姿に変えられてしまうというものだった。
運よく
街で拾ってくれた、若き宰相閣下であるエドワルド・フォルトゥナート公爵の屋敷で、迷子犬として過ごすことになるのだが……。
紆余曲折を経て、なぜかストレスで不眠症になっていたエドワルドの、抱き枕になることに!?
(魔女に犬の姿にされて、宰相様に抱き枕にされるって、どういうこと!?)
自分が人間であることも、本当の名前を告げることもできないアウローラは、はたして元の姿に戻れるのか!?
そしてそれよりも先に、不眠症の宰相閣下の症状を改善することはできるのか!?
色々と訳アリすぎる二人(見た目は一人と一匹)の、あり得ない出会いから始まる恋愛物語、開幕!!
☆毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 21:51:12
187699文字
会話率:26%
「破廉恥聖女!」
「迷惑魔女!」
そんな言葉が飛び交う、エテルネル王国の夜会が開かれていたはずの、王城のダンスホール。聖女と魔女による、醜い争いの発端は、一人の男だった。
彼の名は、デューキ・ブッセアー。現国王の腹違いの末の弟で、王弟であ
りながら臣下に下っている彼は、現在は公爵として公務を行っている立場だったのだが。成人した年に魔女に気に入られてしまい、女性に触れることができない『黒薔薇の呪い』を受けてしまう。
マーキング代わりの呪いを施した魔女と、その呪いを全力で解いてしまいたい聖女。相反する二人の仁義なき戦いは、やがて国をも(物理的に)巻き込んだ事態へと発展していった。
力も地位も持つ女性たちによる、一人の男を巡る醜い争いは、一体どこに向かうのか!? そして、巻き込まれた男の運命は!?
巻き込まれ系主人公の受難の日々が、今幕を開ける――!
恋愛は、戦いの連続だ!!
聖女vs魔女の、仁義なき戦い!
レディー、ファイッ!!
※完全におふざけで書きました。後悔はしていません。
※コメディーに寄りすぎないように、あえて三人称視点で物語を進めておりますので、その点のみご了承ください。
※0話も入れての、全43話の予定です。
☆毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 22:25:20
104628文字
会話率:38%
貴族の名誉が全てを支配する世界で、鋭い頭脳を持つ平凡な少女、ベアトリスは、血筋と権力が支配する社会の中で静かに自分の居場所を築いている。
その穏やかな表情の裏には、彼女自身も知らない秘密が渦巻いていた――地下組織の陰謀、反王政の台頭、そして
謎めいた「王家の守護者」たちの存在。
友情、対立、そして次第に増していく責任――そうした試練の中をベアトリスが進む一方で、忠実な従者であるエドワードとアンは、彼女の知らぬ間に迫り来る脅威から守るため、影に潜んでいる。
しかし、政治が戦争のように繰り広げられ、召使いですら計り知れない力を秘めたこの社会では、彼女の選択一つ一つが混乱と秩序の均衡を揺るがす可能性がある。
『ご主人様には絶対に言わないで』は、忠誠心、陰謀、そして静かな反抗の物語。
迷路のような社会の中を進むたび、秘密が明らかになり、同盟が試され、義務と野心の境界線が曖昧になる。
果たしてベアトリスは、自分には見えない影を乗り越えることができるのか?それとも、影に呑み込まれてしまうのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 21:35:12
122041文字
会話率:22%
「先詠み」と呼ばれる予知能力を持つ一族の末裔であるエルゼ。
小国の王女であるエルゼは、大国の皇子リヒャルトの手によって祖国が滅亡し自身も彼に殺される夢を見る。
家族や国を守りたいエルゼは「彼の妃になれば殺されないはず!」と、ちょうど届いたリ
ヒャルトの花嫁選考会に参加することに。
過去の出来事から心を閉ざしたリヒャルトには冷たい態度を取られるが、それでもめげないエルゼに少しずつ心を動かされていく。
運命を変えることばかり考えていたエルゼも、リヒャルトのことを知るうちに彼自身に好意を抱くようになる。
徐々に惹かれていく二人だが、エルゼを敵視する者の魔の手が迫って……。
大国の心を閉ざした皇子×小国のポジティブ王女、正反対な二人のラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 21:19:03
77076文字
会話率:31%
前世で騎士として名を馳せたが、仲間に裏切られ殺された過去を持つ伯爵令嬢エレイン。
今世では王子の婚約者にも望まれ、淑やかに大人しく生きよう…と思っていたら突然の婚約破棄!
それならもう自由に生きようと思っていたのに、絡んできた酔っぱらいをぶ
ちのめした現場を隣国の若き公爵ユーゼルに見られていて…。
「君の華麗に舞う姿に惹かれた。是非とも我が妻となってほしい」
「残念ですがわたくし、自分より弱い殿方には興味がありませんの」
成り行きで剣を合わせた時、エレインは気づいた。
目の前のこの男、私が死ぬ原因となった宿敵では!?
動揺からうっかり負けてしまい、婚約者として隣国へと連れていかれるエレイン。
こうなったら稀代の悪女になって、宿敵であるユーゼルを困らせてやるわ!
必死に悪女らしく振舞うけど、なぜかユーゼルは溺愛してきて…。
※完結まで毎日投稿予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 22:14:54
129577文字
会話率:30%
天才詐欺師、花王美桜(かおうみお)は次のターゲットに近づくため、ターゲットがはまっているという「世界を救った英雄達」と「ヒロインは溺愛されて困ってます」という小説を読んでいた。
明日ターゲットに接触して金を騙し取ってやろうと眠りにつくが、起
きたら寝る前に読んでいた「世界を救った英雄達」の主人公達が仕えているスカーレット家の長女、ローズになっていた。
貴族に憑依して喜ぶもすぐに自分が憑依した人物は死ぬという小説の内容を思い出し落胆してしまう。
元の世界に戻る方法が、わからない以上生き残るためには原作を変えるしかない。
天才詐欺師として生きてきた経験を活かし、この世界を発展させることも同時に決意する。
もちろん、全ては自分が夢の堕落生活を実現させるために!
天才詐欺師による異世界開拓がいま始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 21:13:22
269180文字
会話率:30%
侯爵家の庶子であるシエラは最低限よりさらに悪い衣食住のみの保証で、令嬢としてではなくメイド扱いで生活していた。
そこに辺境伯家から婚約の打診が来た。
一応貴族の届けは出されていたので、貴族名鑑に名前が載っていたのだ。
社交デビューもしていな
いので、どうして婚約の打診が来たかは定かではないが、家族は厄介払いできると婚約には承諾の返事。
ようやく、侯爵家から脱出だとシエラは前向きになるも嫁ぎ先の辺境伯は魔物狩りの名人で冷酷と噂の辺境伯様で……。
どうにかなるさと、生家よりは悪くないはずと行った辺境伯家ではなんと大歓待で迎えられて……。
シエラのハッピーマリッジ辺境スローライフの始まり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:58:44
78292文字
会話率:30%
日本で社会人として忙しい毎日を送っていた主人公。毎日の長時間労働にすっかり疲れ果て、くたくたの状態で夜道をふらふらと歩いているとき、突然の交通事故に遭ってしまう。
次に目を覚ましたとき、彼女は異世界の名門ヴェルノーク家の令嬢アリアとして転
生していた。
新しい人生と高貴な身分に戸惑いながらも、アリアとして異世界で穏やかに暮らすことを夢見る主人公。しかしその希望は、婚約者である王子からの突然の婚約破棄であっけなく打ち砕かれる。理由は「家柄が相応しくない」とのこと。アリアの家の名誉は傷つき、周囲の視線も冷たくなっていく。
さらに追い打ちをかけるように、王から命じられたのは「婚約破棄で失った名誉を回復するため、未開の地で領主を務める」という厳しい任務だった。異世界で突然の領主生活に驚きつつも、仕方なくその命令を受け入れることに。
舞台は未開の地──開発も進んでおらず、住民たちはやる気ゼロ、土地は荒れ果て、生活環境は最悪。
「まあ、何とかなるでしょ!」開き直ったアリアは、領主としての仕事を始めることに。住民たちとのドタバタ劇や、荒れた土地の開発、予想外の事件に次々と巻き込まれながらも、少しずつ地道に領地を発展させていく。
だが、そんな中で彼女を待ち受けるのは、ただの“領主業”だけではなかった。王国を揺るがす陰謀や、予想外の人々との出会いがアリアを待ち構える。
果たしてアリアは、名誉を取り戻し、領主としての任務を成功させることができるのか?そして、予想もしなかった運命が、彼女にどんな未来をもたらすのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:33:33
93419文字
会話率:39%
「好きだけど自由でいてほしい。自由でいてほしいけど傍にいてほしい。矛盾してるわ」
カトラン帝国、由緒正しきディシュタルト公爵家の後継者、ベネデッタ・フォン・ディシュタルト小公爵は、夫婦の寝室でひとり、そう呟いた――。
「俺は、愛して
もいないあなたと初夜を過ごしたくはありません」
マティルダ公爵家次男アトラス・ティン・マティルダは、妻となったベネデッタに向かって、そう言った――。
ディシュタルト公爵家の小公爵になる条件として、貴族男性、アトラスとの結婚を掲げられたベネデッタ。
いつかのパーティーにて、アトラスに一目惚れした彼女は突如として舞い降りた〝チャンス〟を迷いなく手にした。
一方、アトラスは、カトラン帝国の未来のため、そして家門の存続のために、名門貴族の後継者ベネデッタと結婚することを余儀なくされる。
アトラスにはほかに想い人がいたが、その想い人と自身の兄であるマティルダ小公爵が縁談を進めると聞き、絶望に苛まれたまま、ベネデッタと結婚した。
読めないベネデッタに翻弄されるアトラス。
生真面目で冷たいもののどこか可愛らしいアトラスに惚れ込むベネデッタ。
夫婦仲は冷えきっていたはずだったが、様々な出来事を通してふたりの仲は徐々に深まっていく。ふたりの間に交差する愛はなかったのに、運命の歯車は急速に回り始める。
遠いようで近い、近いようで遠い、拗れて、すれ違って、それでもなおそれぞれの形で互いを愛そうとするふたりの物語。
☪︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎ ☪︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎
―必読―
◆当作品はフィクションです。現実の人物、団体などとは関係ありません。
◆当作品は恋愛小説です。
◆R18に該当する直接的な表現はございませんが、間接的な表現はございます。
◆ 作者並びに作品(登場人物等)に対する〝度の過ぎた〟ご指摘、〝明らかな誹謗中傷〟は受け付けません。
⇒現在、感想欄を閉鎖中です。
◆ 作品の転載、明らかな盗作等に関しては、一切禁止しております。
◆カクヨム様・アルファポリス様にも掲載中です。
以上、自衛をよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:00:00
367117文字
会話率:46%
氣術(拳法と魔法を混ぜたような武術)の達人だった男は天寿を全うし、しかし他人との絆を軽視した事への後悔から転生する羽目になった。
生まれ変わった先は貴族家のご令嬢。王子様から婚約破棄され国外追放される宿命を背負った悪役令嬢だった。
運良く、
或いは運悪く己が未来を予知した侯爵家ご令嬢ルナは、前世で極めた氣術を駆使して最悪の未来に立ち向かうのだった――。という話。
俺(私)TUEEEを地で行くような話です。恋愛に関しては女の子同士でイチャイチャする事はあっても男とは友情しか育みません。絵面的に美少女ばっかりが出てくるようなのを思い浮かべて頂ければ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:26:41
523410文字
会話率:25%
人類が宇宙に進出してから数千年。
生活のために軍に志願したら、念波という特殊技能持ちであることと、人型兵器コンバットアーマーの操縦適性があることが判明したケンジ・タナカは、常に転職したいと思いながら、汎銀河共和国宇宙軍特務隊上級大佐として働
いていた。
ケンジが定期的に起こる惑星反乱を鎮圧して帰路についたところで、突如出現したブラックホールに吞み込まれてしまい、目を覚ますと剣と魔法の世界に。
そして最下級貴族の『郷士』、グラック家の跡取りであるエルネストの体に魂が乗り移っていた。
この世界には、魔力で動く人型兵器『魔晶機人』とその上位機『魔晶機神』が存在し、操縦できる『操者』がの大半が貴族で、彼らが世界を支配し、支える存在となっていることを知るケンジ。
「とはいえ、私は最下級の郷士だ。魔晶機人を使って領地を開発し、プチリッチに生きていくんだ」
軍人時代からお上に関わるとろくなことにならないと思っていたケンジは、田舎領地の主としてほどほど豊かに暮らしていこうとするも、前世のエースパイロットとしての腕前と、膨大な魔力のおかげで徐々に注目されていくように。
果たしてケンジ……エルネストは、平穏な田舎貴族暮らしを手に入れることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:00:00
300295文字
会話率:37%
独身社畜のアラフィフサラリーマンである俺は、これでもう何周目であろうか?
今日も就寝前に大好きなロボットアニメ『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』のBDを鑑賞していた。
このロボットアニメは、残念ながら世間ではあまり人気が出なかったものの、俺
は可能な限りのグッズを集め、設定や資料を読み漁り、コミケで同人誌を出すほど愛していた。
ゆえに俺は胸を張って言える。
世界で一番『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』詳しい人物であろうと。
そんな俺であったが、出勤の途中、突如地面に出現した穴に落ちてしまい、別の世界で落馬して倒れていた少年と頭をぶつけ、なんとその体が入れ替わってしまった。
こうして異世界の貴族の嫡男と入れ替わってしまった俺だが、なんとか異世界での生活に慣れ、13歳で教会からスキルを授かった。
だがそのスキルのせいで、廃嫡、領地を追放されることに。
だがこの俺、ダストン・バルサークはまったく落ち込んでいなかった。
なぜなら、自分のスキルが『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』であったからだ。
「このスキルを極めたら、絶対無敵ロボ アポロンカイザーに乗れるかもしれない!」
根拠もないのにそう思った俺は、異世界で絶対無敵ロボ アポロンカイザーを極めるために、異世界で奮闘を始めるのであった。
「カモォーーーン! アポロンカイザーーー!」
剣と魔法とスキルの異世界で、好きなスーパーロボットを極めんとする、元アラフィフ独身である俺の第二の人生が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 14:07:52
7877文字
会話率:36%
人類が宇宙に進出してから数千年。
生活のために軍に志願したら、念波という特殊技能持ちであることと、人型兵器コンバットアーマーの操縦適性があることが判明したケンジ・タナカは、常に転職したいと思いながら、汎銀河共和国宇宙軍特務隊上級大佐として働
いていた。
ケンジが定期的に起こる惑星反乱を鎮圧して帰路についたところで、突如出現したブラックホールに吞み込まれてしまい、目を覚ますと剣と魔法の世界に。
そして最下級貴族の『郷士』、グラック家の跡取りであるエルオールの体に魂が乗り移っていた。
この世界には、魔力で動く人型兵器『魔晶機人』とその上位機『魔晶機神』が存在し、操縦できる『操者』の大半が貴族で、彼らが世界を支配し、支える存在となっていることを知るケンジ。
「とはいえ、私は最下級の郷士だ。魔晶機人を使って領地を開発し、プチリッチに生きていくんだ」
軍人時代からお上に関わるとろくなことにならないと思っていたケンジは、田舎領地の主としてほどほど豊かに暮らしていこうとするも、前世のエースパイロットとしての腕前と、膨大な魔力のおかげで徐々に注目されていくように。
果たしてケンジ……エルオールは、平穏な田舎貴族暮らしを手に入れることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 11:48:09
6285文字
会話率:37%
成人を迎えたリリーシアは、女王の娘の役目を果たす為、相棒のイリスと共に旅に出る。
第一章:Ⅰ.女王国編 Coup de foudre
グラシアル女王国。絶大な魔力を持つ女王によって支えられた国。女王となる素質を持つ女王の娘は、成人を迎
えると修行の旅に出なければならない。
第二章:Ⅱ.王都編 Embrasser
ラングリオン王国の王都。東に砂漠を抱える騎士の国は、大陸の中心的な役割を担う存在。治安の良い王都は、貴族の一人歩きも珍しくない。
第三章:Ⅲ.冒険編・前編 Chercher, Partie "Aller"
オリエンス砂漠。ラングリオンの東に位置する砂と岩石が広がる乾燥した土地。オアシス都市が点在し、遊牧民やキャラバンが旅をする。
・・・つづく
※小説家になろうver.に改稿中。完了次第、順次投稿予定。
※長くなることが確定してるので、気長にお付き合い下さい。
序章 2023/12/9
Ⅰ-ⅰ.ライラ 2023/12/17〜折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:00:00
192910文字
会話率:51%
本格派ハイファンタジー✕恋愛。ここに爆誕!
祖国から事情があり逃亡した錬金術師、ランツェリン・フォン・クレットガウは本拠としていた国が荒れて居た為、魔の森を抜けて別の国に本拠を移そうとしていた。
しかしそこでは明らかに貴人の乗る馬車が統率
の取れた襲撃者から襲われていて……。
ランツェリンは見逃せず、襲撃者たちから貴人を助け出す。そこで出てきたのは絶世の、傾国の美女としか見えない美しい令嬢、マルグリット・ドゥ・ブロワ公爵令嬢が現れた。
この物語はマルグリットを見捨てられなかったランツェリンとランツェリンに救われた事により惚れたマルグリットが策謀を駆使してランツェリンを絡め取る物語である。
※この作品はW主人公で話が進みます。ラントとマリーの視点を中心に様々な人物が絡んできます。お楽しみください。異世界転生はフレーバーです。世界観を説明するのに便利なのです。神様チートはありません。
※女性読者様へ
中世ヨーロッパの貴族社会を舞台としているので、純愛ではありますが主人公と女主人公以外のヒロインが出てきます。そして男主人公は女主人公以外とも情を交わします。簡単に言えば側室や妾、愛人などが出てきます。直接的な表現もあります。魔物に対抗する為に通常の平民よりも遥かに強い魔力持ちは常に求められる存在という社会構造がある為です。それを頭に置いて読んで頂けると嬉しいです。ハッピーエンド保証です((。・ω・)。_ _))ペコリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:00:00
206354文字
会話率:49%
商会を営む家に転生したロイドはファンタジー世界を楽しみながら商会の運営に勤しんでいた。
しかしある日、明らかに貴族令嬢と思われる麗しい姫がふらついた足取りで商会の前を通りがかる。
厄ネタだとわかりながらも見逃せず、その令嬢を助けるロイド。
令嬢の話を聞き、ロイドは初めてこの世界がライドスの楽園という乙女ゲームの世界であったことに気付く。
そして令嬢は悪役令嬢として断罪され、平民に落とされた前世のロイド最推しのアンネリーゼ・フォロイスであったのだ。
この物語は商人として生きてきたロイドと、平民に落とされたアンネリーゼと言う本来出会わないはずの2人が出会い、少しずつ愛を紡いでいく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 18:00:00
23048文字
会話率:30%
ワタクシはエリーゼ・ライヒスベルク!泣く子も黙る公爵令嬢ですわー!
第1王子とその婚約者(親友)が事故死して前倒しで第2王子の婚約者になってしまいましたわー!
正直コイツ王太子の器じゃないですわー……
これほどバカ王子なら貴族の信用度が落
ちる一方!合法的にこの国の権力を握る算段が出来ますわー!最高ですわー!ワタクシの帝国爆誕ですわー!
学院に入学したらなんかよくわらない平民が第2王子に抱きついてますわー……正直どうでもいいですわー……もう第2王子に価値はありませんわー
それはそれとして舐められたら終わり、一応婚約者に近づく平民に教育ですわー!その後は第2王子と好きにすればいいですわー!
オラァ!校舎裏にいるのはわかってるんですわよ!
「これで王子は落とせた、あとは4人を落としてハーレムを作って……5人の男に囲まれて薔薇色の人生を歩むのよ……私が王妃になるのよ……ゲームの通りにね」
なんかやばそうですわー……それじゃ生まれた子供が誰の子かわからないじゃありませんの。
そもそもワタクシが建国したら国王にもなれませんわー
でも、もう第2王子は見切りはつけてるからいいですわ!欲しかったら差し上げるから卒業まで大人しくしてくださいまし!
それにしても、結構謀略家なんですわね。
これだけのことをゲーム感覚でやるなんて……楽しくなってきましたわー!
でも、なんかブツブツ言い続けて怖いから今回は引きますわー……ビビったわけではありませんの!
え、本当にただの平民ですの?
第1王子が生前に願書を?助けてもらった?誰も貴族や有力者が支援してないんですのね?本当に?
それであんなことを口に出して言ってたんですの?
もしかして……心の病……?妄想で生きてる……?世界が自分を中心に回ると思い込んでるタイプ?ん?皆様なんでワタクシを見てるんですの?
これはいけませんわー……優しく見守りますわー……皆さん手出し無用ですわー……病人には優しく、人に優しく、上に立つもののモットーですわー!放置!静観ですわ!
そして、ワタクシこそがトップに立つのですわー!
カクヨムでも連載中ですわー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:00:00
588610文字
会話率:62%
「もう我慢の限界だ!君とは婚約破棄だ!我が家の財産の8割を溶かしおって!」
主要貴族が参列する入学式でするなよ、せめて卒業式にやれよ。これから3年間どっちに転んでも気まずいだろ。
「本当によろしいのですのね?ではこちらにサインを」
「い
いのか……?本当に……?これで我が家は救われた……」
「ところで新しい婚約は入学予定の平民ですか?あなたの公爵家が預かっている?」
「いや、いくら君の有責婚約破棄でも、証拠を掴まれて大金を搾り取られるかわからなかったから浮気のようなことはしてない」
「はい私のパーフェクト勝ち!参加してた貴族は負けた場合の賭けたものを支払ってを払ってくださいね!数少ない払い戻しの方々は賭け金お支払いまで少し待ってくださいますか?」
途端に保護者席から上がる怒号。
「平民に手を出しておけ!」
「王命の婚約を破棄できるとはいえ普通はしないだろ!」
「領地まで賭けたんだぞ!どうしてくれる!」
「爵位まで担保にしたのに!」
「さぁさ!お支払いを!証文もありますよ」
これカジノじゃなくて学園の入学式だよね?
賭け事で儲けた俺は終わった時には俺は男爵になってしまった。負債を抱えた家族、急な抜擢。
俺は家族を取り戻せるのか
あの男やりますわね、私目当てのようですし……。
気になってきましたわ
カクヨム掲載してました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 20:00:00
24395文字
会話率:58%
悪役令嬢ジェルトリュード・クライン。
11年後、俺はこの女に殺される。
帰宅途中。車にはねられて死んでしまった高校生の俺。
気が付いたら、俺のお姉二人がアホみたいにはまっていた乙女ゲームの悪役令嬢ジェルトリュードの弟カルヴィン・クラ
イン(5歳)に転生していた。
しかも、攻略対象キャラなのに、ゲーム中、三回死亡フラグがあるらしい。
1回目は、帰省して、姉にぐさっと。
2回目は、ラストバトルで、黒い竜になったジェルトリュードから雑にぷちっと。
3回目は、ラストバトル終了後。かろうじて生き残るも、虫の息でジェルトリュードを庇う言葉を残して……。
悪役令嬢の姉だけやばいことになって、ちゃっかり自分だけ助かる道も考えたが……。
断片的に思い出されたお姉二人の会話から無理と判断した。
俺の輝かしい未来は、姉ジェルトリュードの未来にかかっていることになる。
うまいこと生き残れたとしても、素敵なお貴族様ライフが破綻したらもともこもない!
だから、決めた!
俺は、この姉ジェルトリュードを闇落ちしてラスボス化する悪役令嬢ルートから、薔薇が似合う普通に素敵な貴族令嬢ルートに変えてやる!
ゲームの舞台は、王立魔法学園!
しかし、端からゲームに興じるお姉らを見てたけど、プレイしてないからゲームの内容を俺は全くわかってない。
ヒントは、時々思い出されるわずかな記憶にあるお姉達の会話のみ。
主人公の通称ピンクちゃんの攻略ルートに乗るために、他の攻略対象者を出し抜いて、奴らには合法的に攻略ルートから消えていただく!
で、なかったら、俺、また死んでしまうやないいかい!
もう死ぬのいややー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 18:30:00
153944文字
会話率:37%
精霊王国の辺境に住むクルトは、十六歳の狩人。
子供の頃に、それと知らずに闇の精霊と契約していた。
だが、そのイバンと名付けた精霊は、王国でも二〇〇年の間契約者が生まれなかったレアな精霊だった。
一方、精霊王国の王宮である精霊宮では、予言
がもたらされていた。
闇精霊との契約者が誕生したと。
国王はその契約者を探すために、騎士たちを派遣することを決めた。
※R15は念のため
※あんまり深く考えずに、楽に書くのが目標です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 18:17:56
80446文字
会話率:28%
帝国で英雄と謳われた少女兵エルフリーデ。しかしその立場と名声ゆえに、彼女は陰謀の犠牲になってしまう。死にかけた少女を救ったのは貴族の男クロガネ。
「俺の犬になれ、帝国の英雄」「わたしは犬じゃない」
少女を待っていたのは手厚い福利厚生。武力が
最強の少女と、意味深・態度の悪い言動・サポート手厚い貴族の凸凹コンビは、激動の時代の中で互いへの理解を深めていくが――
※ロボットメカアクション、戦争、陰謀などが含まれる感じの恋愛ストーリーがやれたらいいですね。
※この小説はハーメルン、カクヨムに投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 18:10:31
361946文字
会話率:19%
男爵家アミノ・ポルシェノールは、前世の記憶を思い出した。
ここが『ヴァンパイア・エブリスタ』というゲームの世界であること。
婚約者、ユリミアに死ぬ直前まで働かせられ、言い様に扱われて破滅する不運な男であることだった。
前世も安
月給で働き詰めの日々であり、転生後も似たような生活を強いられる。
ある日、ユリミアの横暴に耐えられず、苦言を呈するも「私の領地のお金を、私がどう使おうが勝手でしょ!? なんであんたが決める訳!?」と叱られ叩かれる。
そうして、これまでユリミアが重ねてきた罪をすべてアミノに濡れ衣を着せ、婚約破棄を言い渡される。
文字通りの追放のような形で、アミノは野道を歩く。
しかし、アミノは運営が『遊び』で入れた最強の能力が三つあった。
【雷神の祝福】【薬祖の祝福】【戦術構築共鳴アップ】
アミノはその能力を使い、偶然にも通りがかった隠しヒロインこと、アリス・クリファイスを助ける。
雷系魔法を極め、薬祖の能力でオリジナルの香辛料を作り出し、最弱と呼ばれる祝福を最強まで押し上げ……国中にその真価を響き渡らせるのだが────。
「俺の破滅ルートが……気づいたら消滅してる……!」
これは社畜貴族に転生した男が、怠惰を極めるために努力する物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 18:10:00
6404文字
会話率:30%
アデルとオデットは落ちぶれ貴族の娘。
さっぱりスッキリな性格の姉アデルが恋に消極的なのは、前世で美形男子に恋をして痛い目にあったから。二度あることは三度ある。恋はビジネスと割り切ってゆきたいところ。
妹オデットは小動物系女子だけれど、アデル
お姉ちゃまが大好きで、男子にはまったく興味なし。
アデルとしては「イケメンの優男は危険。長生きの敵」という過去の経験を活かし、おひとり様人生を歩むか、無難な相手と安定したお付き合いをしての結婚を望みたいところ。
なのにどうして、イケメン先輩と共に森で巨大毒虫相手に戦うはめに!?
そしてお姉ちゃま大好きな妹の恋の行方はいかにーー?
☆いつものようにハッピーエンドはお約束です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 18:01:47
157328文字
会話率:39%
人間の居住圏が巨大大陸の片隅にしかなく、その他の場所は魔物が闊歩する魔境となっている世界。
居住圏いっぱいに人が増えたため、魔境と領土を接する辺境貴族は、魔境を切り取って領地とすることを定められた。
人を守護する神は、魔境を切り取るための力
として、新たに『天職』という加護をもたらしてくれた。そのお陰で人々は戦闘向きの天職に限り、魔境の魔物に勝てるようになった、そんな時代。
プルマフロタン辺境伯家の長男バジゴフィルメンテ・サンテ・プルマフロタンは、幼少から剣の天才と評価され、そして十歳で教会にて行われる天職の儀で神から『剣聖』を授けられた。
しかし、その儀場で剣を抜く際に手から取り落としたり、剣を振った際に手からすっぽ抜けてしまったりと、天職が剣聖らしからぬ行動を見せてしまう。
その行動の原因が『不適職者』--天職と肉体が適合していない者ではないかと父親に疑われ、しかし次男以降の子が戦闘向きの天職を得られるかはまだ不明だからと、薪割り小屋に住処を追いやられて留め置かれることになった。
不遇な状態に置かれたはずのバジゴフィルメンテは、剣聖を与えられたときからなにか思惑があったようで、薪割り小屋暮らしを苦にしてない。
バジゴフィルメンテの思惑とは? 彼は本当に不適格者なのか? バジゴフィルメンテの将来はどうなるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 18:00:00
116832文字
会話率:34%
恋を知らない愛情ある騎士と恋している愛情を知らない姫の物語
ユリウスは「闘神」と呼ばれるほど世に聞こえた剛健の騎士である。騎兵団の指揮官としても優秀で、豪放磊落な性格もあって配下からの信頼も篤い。
まさに男の中の漢であるが、女性に対しては
上手くゆかない。貴族令嬢と婚約まで至るも三回立て続けに破棄されるという、非常に珍しい事例を踏むことになる。
すっかり結婚は諦めた彼へ鎖国状態にある王国の第八王女プリムラとの婚姻が持ち上がる。
取り敢えず婚約とし互いを知るため共に一つ屋根の下で暮らすようになるが……。
世界は戦乱の情勢にあり、人間と亜人の人種の間に大きな溝もあり、何を仕出かすか不明な異世界人の存在も注視しなければならない。
プリムラも真実の王女か疑わしき要素もあり、ユリウスの腹心4人も何か腹積りがありそうだ。
女に弱いとされる無骨な騎士はマイペースながら幸せをつかむため突き進みゆく。
カクヨムにも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 17:25:10
44017文字
会話率:29%