椿・ユズコ・呉井。三人は清掃請負会社「すばる清掃」のメンバーだ。彼らはただの掃除婦(夫)ではない。わけありの物件やいわくつきの場所を「浄化」する不思議な力を持つ。彼らは商店街からクリスマスイベントの準備を請け負った。クリスマスイヴはすでに明
日に迫っている。全ての清掃と飾り付けを、イヴ・カウントダウンに間に合わせなければならない。イヴ・カウントダウンとは二十三日から二十四日へかわる十秒間に行われる、商店会長一押しの企画。常に閑古鳥の危機にさらされているすばる清掃だが、時期は年の瀬、珍しく大掃除の依頼がタイトだった。通常なら断るべきむちゃ振り依頼だが、地元の商店会との関係が良好になればこちらとしても心強い。そんな下心があるので、商店会長じきじきの依頼であるイベント準備、断るわけにもミスするわけにもいかない。すばる清掃の三人は、リーダーのユズコの指示のもと、イベント準備を進めながら別の仕事・企業や店の年末大掃除をこなし、夜更けまでてんやわんやで町内を駆けずりまわる。夜もとっぷり暮れた午後十時半。行く手を阻むアクシデントが起こる。サンタの衣装やツリーの飾りの盗難、小学生たちの失踪……。衣装や飾りを調達しようにもどの店も閉店しているし、保護者たちはパニクるし。果たしてイヴ・カウンダウンに間に合うのか? 小学生たちは見つかるのか? 泣いてあわてて最後に笑う、掃除屋三人組の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-22 21:37:10
12704文字
会話率:44%
召使い(掃除婦)として雇われた九十九コヨミが案内されたのは、彼女の家の敷地面積程はありそうな広ーい部屋に、所狭しと置かれたテレビの山。
「主人は、この部屋の全てのテレビが常に綺麗でないと気が済まないようなのですよ」
「それは……画面はもち
ろん、側面も裏面も全て含めてということでしょうか」
もちろん、と九十九を案内した白ヒゲ執事長は頷いた。鬼畜だ。
九十九が屋敷に辿り着き、十五分。それ以上の説明は不要だと、九十九を部屋に押し込めて執事長は去った。カチンときた九十九は誓う。一泡吹かせてやる、と。
◆前編後編の二部構成です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-26 09:35:27
5779文字
会話率:36%
と言いたいところ。
貴族の第六息子でありながら、長いあいだの引きこもり生活が災いし見習い掃除婦として騎士団総長館に下働きにだされてしまったクーニャ。とクーニャが気に入らない竜のお話。
クーニャ“この竜はとても嫌な奴だ”と思っている。
竜“
こいつはどうしようもないやつだ。不愉快”と思っている、一人と一匹の異種コミュニケーションストーリー。
…かな?
とても適当でとてもラフな物語。
『序で終わっています。』
『再構築が出来次第中を開始します』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-24 20:20:00
12149文字
会話率:28%
「カーマイン様の家に行くのを今すぐ止めなさい」
「魔力なしの掃除婦の分際で、この国で一番魔力が高い……引いては王に匹敵するほど高貴なカーマイン様にどうやって取り入ったの」
ルーステイル国の国営家事代行派遣機関に在籍している私、リッカ・タチ
バナは、今日も独身の宰相様に取り入ろうとする貴族令嬢に絡まれた。えーっと、通算何回目?
面倒くさいので、さっさとカーマイン様の現実を見てもらって退散してもらおう。私と派遣先の主、カーマイン様とは雇用関係でしか結ばれていないのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-28 21:00:00
21241文字
会話率:40%
『私』は懺悔室の掃除婦です。懺悔室には、今日もたくさんの方が罪を告白しにいらっしゃいます。
最終更新:2011-01-16 11:52:13
1411文字
会話率:17%