少年剣士アラツグ・ブラッドファングは、修行を終えて人間社会に復帰してから一年と言うもの、ろくに職にも就かず、ブラブラと自堕落な日々を送っていた。それを心配した兄弟弟子のローランド・ブルーシールドは、ある日、アラツグを外へ連れ出す。朝飯を食べ
ようと寄った食堂で、アラツグは運命の少女と出会う。スュンという名のダーク・エルフの娘だ。しかし気位の高いダーク・エルフの少女は、彼女を見つめるアラツグを失礼だといって、アラツグの感情を挫くのだった。
この小説は「カクヨム」にも青葉台旭として投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-03 22:09:54
266935文字
会話率:39%
陶芸工房「翡翠堂」には奇妙な者たちが訪れる。
以前の持ち主の幽霊。恋に臆病な河童。寺の跡取り娘で嫉妬深いサンショウウオと、妖小僧たち。
翡翠堂の主、宮地圭介が一目惚れをした華奢でうつくしい女の正体は、桜の樹に宿る蛾の妖であった。
「
夏の間しか、わたしは貴方の側にいられない。それでも貴方は、わたしを必要としてくれるの? 後悔しないの?」
オオミズアオは宮地へ問いかける。
「俺の人生丸ごとお前にくれてやる」
宮地のまっすぐで無骨な愛情が、かたくなだったオオミズアオの心をとかしていく。一生を共に過ごそうと誓いあったふたりの行く末は……
無断転載禁止。無断複製禁止。
本作は角川『野性時代フロンティア文学賞』一次通過作を加筆修正したものです。
第六回ネット小説大賞2次通過作。
※三部作となっています。
『こいし恋しと夜になく』(光文社/小説宝石新人賞一次通過作)河童の恋物語。
『ひえた毒』(第六回ネット小説大賞一次通過作)宮地の弟弟子であるコーへーくんの歪んだ恋愛物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-23 23:00:00
83277文字
会話率:29%
金もなく。ぱっとしない俺の前に美女が現れた。しかも結婚までしてくれと迫ってくる。
けどどこか変だ。胡散臭い。
「翡翠堂じゅんじょう奇譚」のサイドストーリー。宮地圭介の弟弟子コーへー君の迷走する恋愛模様。
※「翡翠堂」三部作ですが、本作のみ
で読めます。
以前短篇集に収めていたものを、加筆改稿しての再投稿となります。第六回ネット小説大賞1次通過作
無断転載禁止。無断複製禁止。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-10 07:04:01
14806文字
会話率:23%
数千年前。神々が起こした戦争"ラグナロク"により世界は滅亡に近づいた。
そして戦争が終結するのと同時に神々は地上から消えた。
あれから数千年が経ち。
人類とその他の種族は生き残り、繁栄していた。
神々が消え、神々達が使用
していた武器、神器だけが残された。
そして、神器に選ばれ、継承し、それを操り、戦う存在。
継承者(サクセッサー)が現れた。
国々は継承者を育成する事に尽力していった。
ここに継承者を育成する学園で最強と呼ばれる一人の王子がいた。
誰もが、彼を最強だと称賛し、尊敬した。
しかし、
「私より最強は他にいます」と本人は彼らとは別の考えを持っていた。
そしてある日。
学園に危機が訪れた。
最強と呼ばれている彼でも無理になったその時、真の最強の剣士が姿を現す。
その者の名は。
そして彼の登場から全ての歯車が填まり、動き始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-03 23:00:00
64945文字
会話率:45%
女子大生押見透子は、何かうっかり死んだ後でとある異世界の夫妻の娘となっていた。そしてすぐに単純ながらどうしようもない絶望を味わうこととなる。
風呂は、どこだ。何故街道が糞尿にまみれているのか。ただでさえ体臭のすごいところに香水を塗りこめてど
うするっていうんだ!洗えよ!気軽に捨てるな窓から!ばーか!
日々ふんだんに湯を使って垢を洗い流す日本の衛生環境に浸りきった現代人に、我慢などできるはずもなかった。安いと言うなかれ、確かに絶望は絶望である。
絶望した彼女はこの世界の精霊に舌を売り払い、使う度精神が削れる魔法を得ることになった。…のはいいけれど。基本魔法使いが見下される世の中は、あまり彼女に優しくはない。
特にチートじゃないし、知識も少ない。器量もそうよろしくないので、役に立つのはようやく得た一芸(魔法)だけ!破天荒な周囲を呆然と見て過ごし、最終的に不穏な形で弟弟子により嫁にかっさらわれ、ついでに国家が転覆する話。なお特に人格者はいません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-24 23:41:58
29452文字
会話率:31%
他人の祝い事に便乗し、タダ酒に酔って歌えば気分はふーわふわ。呼び出した弟弟子に女運のなさを口撃されて、魔導師は思いついた。よしわかった、嫁さんもらおう、そうしよう。自分の理想の嫁とはどんなだろうか。あれだろこれだろと条件を上げ、さあ準備は出
来た。「わはは。いでよ、そんなりそうのおれのよめ!」年の差は上下ともに十以内で頼む――――/これは酒で仕出かすまだまだ青い三十路魔導師と、失業中のミニスカサンタが起こした奇跡……かもしれない話。※どんなに寂しくとも嫁を召喚するのはオススメしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-31 13:55:06
18347文字
会話率:35%
伊藤一刀斎には高弟が二人いた。小野善鬼と神子上典膳。唯授一人の秘伝をこのどちらが受けるかに関して、二人の兄弟弟子は師匠の前で真剣での勝負をすることになった。「小金ヶ原の決闘」の物語。/漫画脚本の形式です。
最終更新:2013-10-31 22:22:53
4041文字
会話率:28%
研究者のハノイは今日も助手のネイリと、機械兵の部品回収をやっていた。研究室へ戻ると、これもまた、いつもどおりに過ごすはずだったが、設置していたモニターが突然光り出す。そこに映し出されたのは昔の兄弟弟子であるアレニウスだった。申し込まれたのは
、機械兵同士の戦い『デリミタ』
思わぬ好条件に応じたハノイだったが、そこには思いもよらぬ結果が待っていることを知るよしもなかった。
※この作品は投稿サイト『TINAMI』とライトノベル作法研究所へも掲載予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-19 12:50:16
23574文字
会話率:44%