「おかしの家を建てないと王子に殺される」
ヘンゼルとグレーテルは害虫によって食い荒らされた作物で飢饉となった国のために『どんなに食べても無くならないおかしの家』を作る命令を受けていた。
おかしの家に必要な最後のピースを〈魔女〉がもっている。
それを貰うには小麦の無くなった国でパンを用意しなくてはいけなくて――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 22:24:29
4278文字
会話率:31%
メアリは、ウェールズ辺境伯家の次期当主である。
メアリは、秘密結社の最高位の長である。
メアリは、その身に猛毒を秘めた怪物であり、美しくわがままな令嬢であった。
そんなメアリの十五歳の誕生日に、家の当主である父親が亡くなった。
そ
れは、ウェールズ辺境伯家の権力が少女のモノになることを意味し、少女の中の怪物が解き放るれたことを意味する。
己の好み以外に制御がなくなったメアリの前に、立ちふさがる者達がいた。メアリの若さを理由に侮って、彼女が持つ辺境伯家の利権、秘密結社の成果、メアリの猛毒を奪おうとする者達が、集まって来たのだ。
花の蜜に群がる害虫のようなそれらの蠢動を見て、メアリお嬢様は毒の滴るような笑みで決定する。
――叩き潰す。
「ええ、私らしく、私らしくやるわ! 合理的に敵を枯らし、贅沢に生を養い、美しく咲き誇るの!」
世界を己の庭として、美しく咲き誇るため、メアリ・ウェールズは自らの歩みを踏み出す。
間もなく、その名前は歴史に記される。
真っ赤な血文字で、大きく――ブラッディ・メアリと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 12:00:00
306393文字
会話率:34%
二〇五六年、地球はリビングデッドが渋滞する死の惑星に転落していた。
街から街へ移動することが困難な時代、依頼人を代理して消息を届ける旅人「消息代理人」という職業が誕生した。銀髪の男の娘・リオは二人の仲間と共に、消息代理人として活躍しながら旅
している。リオは仲間の正体が、擬態種と呼ばれるリビングデッドの変異種だと承知の上で、二人を兄や姉も同然に慕っている。
記憶喪失の男・米沢牛は、リオを護るため、隻腕の女性研究者ナンシー・ベッケンバウアーを駆除しようと考えている。だが米沢はベッケンバウアーの策略にはまり、命令に従わざるを得なくなってしまう。
三人が旅で訪れた街には、人間に紛れて擬態種が潜り込んでいると米沢が気付いた。擬態種を放置すれば街が壊滅する。米沢は、擬態種の駆除に乗り出したが、擬態種の青年ラウルは、すでに無力化されていた。むしろ危険なのは、ラウルを自宅に監禁していた青年エイダンだった。米沢は、エイダンをいつか駆除することを決心する。
後日、三人の元にエイダンから依頼が舞い込み、リオは考えなしに引き受けてしまう。依頼内容は、ラウルを車にかくまい、世界有数の研究都市「ニューケンブリッジ」の検問を突破すること。
一行は、検問で尋問を受ける際、ラウルのことを「リビングデッド役の役者だ」と説明し、検問を次々と突破していく。しかし最後の検問にて、ベッケンバウアーの裏人格、ナタリアが現れた。ナタリアはラウルに治療という名の暴挙に出た。ラウルは治療が成功すれば「まだ死にたくない」という夢が叶う。だがエイダンは、ラウルが死んだと誤解し、ナタリアに発砲する。ナタリアをかばった米沢が被弾し、米沢は瀕死に陥る。
ベッケンバウアーが手を施したことで、米沢は胴体を切り捨て、進化したリビングデッドとして存命した。それは、血液を自在に操る黒血種と呼ばれる変異種だった。
後日、米沢はエイダンこそが人間社会に寄生する害虫だと確信し、駆除に乗り出す。エイダンは米沢に対し、「自分はラウルの親友だから許される!」と、美しい建前を熱弁した。だが、エイダンが米沢だと思い込んで話しかけた相手は、実際は米沢に擬態したラウルだった。エイダンの建前は破綻し、駆除は成功した。
黒血種になった米沢は体力が激減したが、リオが米沢を抱え、ベッケンバウアーが米沢の荷物を引き受けた。得た物・失った物は多いが、三人の旅は続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 12:13:21
229111文字
会話率:34%
男だったころの自分の身体はもう戻ってはこない。その絶望に荒れたTS娘は全てを失い、縄張りにしていた街を追放された。
生まれ故郷に帰ったTS娘は自分の幸せを探し求め、今日もハロワのお仕事に精を出す。
かつて生き別れた幼なじみの成長した男らし
い姿に、メス堕ちしきった女の体がどうしてもうずいてしまうけど。だけど素直にはなれなくて、自分をごまかすように百合な相手を求めて夜をさ迷う。
チートな力や魔法みたいなスキルなんてどこにもない。薬物と性の欲望に汚された、か弱い女の身体だけを抱えて生きていく。
かつて愛しあった恋人の最期の言葉を胸に、崩壊した日本の片隅で、巨大な害虫や罪を犯した人間と戦い続けるTS娘。
あのときああしていれば、なんて過去への後悔は尽きなくても。
いつだってその命がある限り。
人生にはやり直すために、もう遅いなんてことはきっとないから。
これは曇らせ展開すぎる過去を抱えたTS娘が、自分の幸せを取り戻すまでの物語。
TSF新連載開始です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 17:24:23
120320文字
会話率:15%
【完結まで、毎日17時更新予定】
人間、動物、第二神(ヴァン)、寄生害虫(ニーズヘック)。あらゆる生物は世界樹、秦皮(トネリコ)の上に生きている。
世界樹に流れる命脈を使い、瞳に華を咲かせて操る異能力、月華瞳法(げっかどうほう)を教える
瞳場を営んでいた六十歳童貞非モテジジイのカナメは、自身の非モテをエイヴェという男性の異能力で治そうとした結果、事故によって十歳の少女になってしまう。
逃げたエイヴェの後を追うカナメの元に現れるのは、自身の一番弟子にそっくりは少女、アヲイ。一人前になる為に家を飛び出してきた真っすぐな少年、スバル。そして胡散臭いピサロという男性のお陰でようやくエイヴェを捕まえ、元に戻る研究が始まったかと思った矢先、彼らの住む国に革命が起きた。
その中でカナメに襲い掛かってくるのは、革命軍だけではない。
「それが何にも分かってないって言ってんだよ、ばーかッ!」
「成りたい、為りたい、生りたい。あんな風に、ボクもなりたいッ!」
「僭越ながら、ここでわしの華を咲かせてやろう」
そして明らかになる事故の原因と、カナメを非モテにした黒幕とは。
ド下ネタ異能力ハイファンタジー、ここに開幕ッ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 17:00:00
123356文字
会話率:60%
ある朝、食品製造配送センターの工場長は、工場内に大量のコバエが飛んでいるという報告を受けた。
それは新聞、テレビ、ネットのニュースになりかねない事態の幕開け。
食品工場なら、どこででも起こり得る珍しくもない出来事……。
最終更新:2024-01-21 18:00:00
9833文字
会話率:52%
人に異能――スキルを与えることができる貴重な魔石〝天の宝玉〟。
それを使ったBランクパーティー『神速の牙』の少年ナギサ・グローティーはある日、唐突にパーティーから追放されてしまう。
理由は、彼が手にしたスキル【減速】《スローファー
スター》――自分の体の動きを遅くすることができるスキルが役立たずであるからだった。
さらに、ナギサは理不尽な理由で『神速の牙』のリーダー、ユアン・グラネルドに殴られてしまう。
そんな中、決死の思いでナギサはスキルを発動させるが――、逆効果。〝元〟仲間達から蚊の羽音だとバカにされ、『害虫』と揶揄される。
心が折れ、逃げるように冒険者ギルドから立ち去ったナギサはある赤髪の女剣士――クシェラと出会い、Sランク冒険者となって、ユアン達を見返すことを決意する。
一方、ユアン達――『神速の牙』はナギサがパーティーから抜けたことにより、落ちぶれていき……。
――これは、一度は『害虫』と蔑まれた少年が『英雄』となる物語。
*一話、三千文字程度です。ざまぁは第一章の後半にあるので、そこまで待機っ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:28:48
127909文字
会話率:44%
致命的に向いていないのに乙女ゲームのヒロインに転生してしまっていたミスティア。
イケメンの攻略には興味がないし、誰を攻略してもバッドエンドに誘ってくる幼馴染のお兄ちゃんとも関わりたくない。
そう考えていたところで、前世の記憶のせいか、本来な
ら守りの力を発動して聖女と呼ばれるはずが、闇の力に目覚めてゲームのシナリオから完全に逸脱する。
悪魔召喚、無駄に上手くなる害虫駆除、一向に出来ないヒロインスマイル、やたら高い殺傷能力。
危険人物扱いされたり、遭遇した攻略対象に(悪)影響を与えたりしながら自由に暮らしていたら、魔女様と呼ばれていた。
やせいの こうりゃくたいしょうが あらわれた!
▶︎にげる
たたかう
たすける
※挿絵は登場人物紹介のみ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:15:24
377119文字
会話率:36%
【汚物取り扱い注意】
今、食事中の方は閲覧しないで下さい。
汚物が出て来て、たちまち食欲を無くします!!
でも、食べ過ぎ防止には良いかもしれない。
念の為に言っておきますと、作中の料理を真似して何かしら被害が出ても、作者は一切責任
を取りません。
ご了承下さい。
フンコロガシッ!!
またの名を『スカラベ』ッ!!
彼等は、糞を球体にして転がしている虫として、広く知られている。
それは異世界でも同じ事ッ!!
これは、とある異世界に住むフンコロガシの飯テロ物語である。
『異世界陰キャ』スピンオフ第一弾!!
うんこって良いなぁ~。
『フンごち』のお時間です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 08:00:00
8542文字
会話率:21%
同棲中の保護者はいつなん時でも、私の髪に触れた。
朝出掛ける時も、帰ってきた時も、寝る時も。
愛情表現に見えるのかも知れないが、その実裏にある思惑にも気が付いていた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いま
せん。
注意事項2
何処までも、何処までも、人外な話です。
とゆか人外しかいません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 18:19:48
1440文字
会話率:37%
「外は、危険なんですよ。害虫がいっぱいいるから」
訳のわからないまま、天才医学者の妹に監禁された透は、常軌を逸する感覚遮断と長期におよぶ拘束によって、廃人のようになっていた。
なぜ、こんなことをされないといけないのか。
妹と自分
の運命を呪い、悲嘆にくれる透。だが、妹の妊娠というさらなる絶望的な事実が発覚してしまう。
発狂する透の前に、彼が大好きなヒーロー、ブラックナイトの幻影が現れ――。
ヤンデレ妹の策略に恐怖する、ホラー&ダークファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 13:38:58
338568文字
会話率:36%
進む地球温暖化による気候変動に適応しようと、地球上の害虫は巨大化、雑食化して人間などを襲い始めていた。「関東大蝗害」と呼ばれる甚大な被害を出した事件から数年後、大学2年生で害虫について研究する主人公・片山宗吾は自宅のベランダで進化した害虫の
卵を発見してしまう。これをきっかけに害虫駆除を担う「駆除人」と出会い、増加する害虫の原因解明、戦いに巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 00:10:02
33635文字
会話率:62%
私は目を覚ましそれを眺めた。
一輪の花が朝の木漏れ日に頭を垂れるさまを。
雨滴を振り払い太陽を見上げる。
やがて花は天に花弁を広げる。
腕を拡げるように。踊るように。
見渡せば辺りには同じように空を目指し花たちが舞う。
色とりどりの花たちが
辺りを埋めていく。
虫、鳥、獣を取り込み苗床とする。
世界の一部になる。その中心に私はいる。
私がやっている。
花で作った大きな蕾。
枝の触覚がすべて知覚できる。
実に栄養をあげよう。
夕沈みまでに。森の全てを掌握する。
美しき花。花弁は開花しかけ。
西側の枝木が悲鳴を上げた。
針で刺されたような痛み。
「1匹、2匹か」
塵芥を排除する。
毒の荊棘で虫を排除する。
飛び回って命中しない。
イライラする。
今や森のすべてが私。私となった。
この花を開花させたい。
私は他に何も望まない。
森に生きとし生ける全ての生命を栄養にして。
2匹の虫が核に近づいてくる。
何をするつもりだ。
害虫が。殺してやる。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。
肥大化させた猛毒の荊棘を鞭のように撓らせる。
害虫2匹を押し潰す。
毒の穴に落とし溶かす。
漸くくたばったか。クズが。
人間の死体は栄養が豊富…だがいらない。
遠く海に投げ捨てる。
日が沈む。黄昏の空に、鳴動する新たなる生命の鼓動。
刻一刻。整った。
満月が祝福する。
桜色に夜を照らす巨大な花弁。膨大な光の渦。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:17:19
1122文字
会話率:11%
カイラード・ルクセンハイム 22歳は、日本でても異世界でみても、麗しい顔の青年だ。仕事は主に傭兵。人殺しから失せもの探し、害虫駆除、屋敷の警護や旅の警護、報酬に納得すれば引き受ける。
ある日、町の権力者から、落ちてくるものを始末してほしいと
頼まれ・・・
佐伯 椿は高校生の子供を二人持つ専業主婦。ある日、異世界へ飛ばされ、気づくと水の中。居合わせたカイラード・ルクセンハイムに助けられるも、実は彼はツバキを始末しに来ていて?!
姿は10代、精神年齢45歳。中身と外見の年齢が離れての異世界転生!
言葉も通じず、読み書きもできないけれど、負けずと生きる覚悟をするツバキ。
そんなツバキをそばでみていたカイラードは、だんだん彼女に惹かれていく。
堅物傭兵青年のツンあり、デレあり、執着固執あり!の堅物が恋に目覚めて人間らしくなってゆくお話。
精神年齢45歳のツバキは堅物青年に恋をするのか!?
真面目な青年が頑張る物語をぜひお楽しみください♪
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 11:10:23
34458文字
会話率:26%
各地で続く、豪雨、地震に、冷害、異常発生する害虫に、落雷に、ついには大火山の噴火が目前という、踏んだり蹴ったりのニホン国。さすがにこの事態の異常性に気づいた時の首相キジダダはメイジ神宮で神にお伺いを立てるのだが…
最終更新:2023-07-05 23:41:31
3827文字
会話率:47%
注意! とある害虫が出てきますので、名前を見るだけでもイヤと言う方は回避をお願いします!!
とある異世界の強欲な国が、強力な手駒を欲して異世界召喚を行った。
最終更新:2023-06-11 01:00:00
2125文字
会話率:13%
【閲覧注意!】
この作品には、とても不快な害虫の表現が有ります!
これで察し方は、回避を本気で推奨します!
/あらすじ本文/
地球から女神にお願いされて転生した女性は、その世界でダンジョンの主をする役目を与えられた。
ダンジョンの主にされ、女神から出された使命はなんと、長生きする事。
これを受け、女性が見出だした生存法とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 01:00:00
4907文字
会話率:10%
始めに
Gと略されるアイツの駆除をめぐってのコメディです。
生々しい描写はありませんが、ゴキ○リが嫌いなかたはご注意ください。
あらすじ
とある魔法国家の首都の施設で『カカコソ』という害虫が発生した。
その駆使を依頼された王宮魔導師団
の新米魔導師たち。
だが、なぜか、筆頭魔導師がやる気に満ちており……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 17:21:59
6168文字
会話率:60%
私には、今でも忘れられない言葉がある。
“女は美しくなければ、生きている価値はない”
妖艶に微笑みながら14歳の彼女が、周りの醜く五月蝿い害虫共に発した言葉だ。
彼女は輝く様に美しかったーー
自分にとって、「女」とは、「美しさ」と
は、「生きる価値」とは何なのか?
「私」は彼女の「死」を目の前に、改めて考えさせられるのだ。
全ての生きとし、生ける「人間」に改めて問いただす、「美しい彼女」だけが発することを許される、何の建前にも邪魔されない、恐ろしく純粋で残酷な『世界の真理』の話ーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 10:00:00
9828文字
会話率:23%
殺し屋に恋した女は、その殺し屋に害虫を踏み潰すように殺されることを望んだ。
ごくごく普通の女に恋した殺し屋は、その女から恐れられることを望んだ。
最終更新:2023-04-17 00:06:56
7381文字
会話率:20%
「俺と結婚させてやる――」不審な美女はそう言い金塊をちらつかせる。金に目が眩んだ隙に八束真琴は無理やりゲームの世界へと転生させられてしまう。
気が付けば絶世の美少女キャラへとTSしていた。
「俺と婚約しないか?」とイケメン侯爵から求婚され、
「消え去れ害虫!」とブラコン妹から命を狙われる。
そして蠢く陰謀、立ちふさがる強大な敵にいまいち使えない転生チートパワーで立ち向かう。
「も、もう嫌じゃ~~~~っ!!」八束真琴――ヴェルキアの悲鳴が今日も響き渡る。
※カクヨムにも投稿します。
※章単位での投稿を予定しております。現在は1章完結まで毎日更新となります。
※地の文の一部にAIのべりすと様を利用して作った文章を手直しして掲載している部分があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 05:24:34
83534文字
会話率:35%