獣王国モノリスのニーナ姫は、獣人族にあるまじき大変な虚弱体質であった。隣国のエストレア帝国の皇子ファドリケからの求婚を機に、体質改善を試みようと故郷の山を降りる決意をする。『人間』みたいに可愛くないし、素直に恋が出来るほど乙女じゃないし、す
ぐ死んじゃうかもしれないし、お先真っ暗なわたしに求婚したファドリケ皇子ってどんなヒト?微かな期待と淡い思いを胸にニーナは山を降りていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-04 16:27:03
18325文字
会話率:38%
トムトム様主催「バカンスに行くザンス」参加作品です。(とはいえ、しっかり大遅刻です。飛行機だと置いてかれてるだろう話です)
「僕と先輩の異世界とりかえばや物語」の主人公、宮本美久は7年越しの愛を実らせ、一回り下の前社長の妹、絵梨紗と結婚。
その新婚旅行に絵梨紗の母の実家、リヒテンシュタイン、ファドゥーツを目指します。
で、このリヒテンシュタイン、見るほど聞くほど不思議な国でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-07 11:27:45
1131文字
会話率:16%
掃いて集めた詩です。
いつも通り捨てようとしていたところ、魔が差しました。
この掃き溜めの中に、鶴はいません。炭と化した焼き芋ならあるかもしれませんが。
最終更新:2010-11-29 21:06:12
2808文字
会話率:64%
商店街で銭湯を切り盛りする青年、漣。爽やかで人当たりも良く、皆に慕われ便りにされる彼には秘密があった。一つ目は女湯を密かに覗いていること。二つ目は異世界「レグナ」出身の漣は過去に大きなミスを犯し、追放されてこの現世「トラエ」にきたのだった。
「レグナ」はまた別の世界「リヴド」と争っており、その戦いの中で漣は両勢力から一目置かれる存在だった。「リヴド」を裏切り「レグナ」側に渡り漣の友人となったクーヤは「リヴド」打倒のために行動を開始し、漣とも接触を図る。今の平穏な生活に満足していた漣は「レグナ」からの勧誘、クーヤの協力要請、「リヴド」からの追っ手を退ける。「レグナ」からの監視役として残されたサイとクーヤから事情を聞き出した漣は、平穏な日常を守るために自ら出向いて決着を着けることを決意。サイとクーヤを連れて「リヴド」へ渡り、戦闘を開始する。遅れて現れた「レグナ」の者たちは勝手な行動を取っていたクーヤも裏切り者として始末すると言い出す。クーヤが動いていたことで「レグナ」の戦力再編を察知した「リヴド」は戦力の半分を「レグナ」に送り込んでいたのである。だが、そもそもの始まりが「レグナ」の行動であったことに怒りを覚えていた漣は「レグナ」の部隊も敵と見なし、攻撃を始める。やがてその場にいるすべての敵を倒した漣は居場所のなくなったクーヤとサイを連れてまた平穏な日常に戻っていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-29 03:07:21
52536文字
会話率:40%